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  CINEMA DIARY


   

[No.04:オール・アバウト・マイ・マザー  ALL about My Mother]


(1999/仏=スペイン)
製作:アグスティン・アルモドバル
監督:ペドロ・アルモドバル
脚本:ペドロ・アルモドバル
撮影:アフォンソ・ベアト
音楽:アルベルト・イグレシアス
出演:セシリア・ロス / マリサ・パレデス / ペネロペ・クルス / カンデラ・ペニャ / アントニア・サン・フアン / ロサ・マリア・サルダ他

感想

 泣けました・・・女性なら絶対に見ておくべき作品です!
 17歳の息子が冒頭に事故死する。結局、ずっとそれをひきずったまま、最後まで。

 人生、どんなきっかけで、なにが起こるかわからない。
 急に人助けで仕事を見つけたり、付き人が代役で出たり、ロサに仕事をもらいにいったら、妊娠とエイズの相談を受けて、頼りにされてしまうところなんて、いつ立場が逆転するかわからない。人間関係ってそういうもんだ。

 ペドロ・アルモドバルの作品は、ひとつひとつをとると、相当大変なネタを扱っているが、それを淡々と描くのが本当にうまい。それに、いつもおかまと鼻のまがった人がでてくる。ハリウッド映画のように、悪いことが起きそうなシーンで音響効果が激しくなることもないし、ここが感動シーンだと無理矢理余韻をひっぱる演出もない。が、人生いろいろのてんこ盛り状態で、すごいモチーフが、スペイン語の淡々とした口調で進んでいく。

 やはり子どもを持った経験のある母親は強い。いや、母親はみな強くなるのも事実だが、人間はすべて強い母親を求め、母親は強くあるべしと願っているのかもしれない。

---2001.6.19 (c) Mica Okamoto ---

 

 

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