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  CINEMA DIARY


   

[No.06:アメリカン・ビューティー  American Beauty]


(1999/米)
製作:ブルース・コーエン / ダン・ジンクス
監督:サム・メンデス
脚本:アラン・ボール
撮影:コンラッド・L・ホール
音楽:トーマス・ニューマン
出演:ケビン・スペイシー / アネット・ベニング / ソーラ・バーチ / メナ・スバリ / ウェス・ベントリー / ピーター・ギャラガー / クリス・クーパー他

感想

 ほしいものはすべてそろっている理想の家庭で「あんな庭付きの一戸建てに住みたい!」と最初の映像で思う。でも、どこか変。画面はとても美しいのに、違和感がある。ストーリーが進むにつれて、その不自然さが、どんどん現実となって見えてくる。

 「小さな家で家族が肩寄せ合って暮らしてたときのほうが、幸せだった」というのは今の日本でもよくある話。物欲にまっしぐらで、それを手に入れた途端、本当に大事なものが、少しずつなくなっていく。でも、物や地位や職種など、目に見えるものを基準に暮らしていると、本当の大事なものがわからなくないし、今さら後戻りできない。

 そんなに物って大事なのかなぁ。ほどほどに満足していれば幸せだと思いこみたい家庭は多い。少しのズレや溝のうちに真正面からぶつかっていれば、解決するのだろうが、面倒なことは見てみない振りをしたいもの。

 「現実ほど奇妙なものはない」ことを思い知らされるような映画だ。

 とりあえず、自分に正直に生きよう!と目覚め、娘の友達に恋することで、人生の再スタートをきろうとする父親。せっかく、これからといときに、最後が悲惨で残念。

---2001.2.28 (c) Mica Okamoto ---

 

 

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