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  CINEMA DIARY


   

[No.07:カル]


(1999/韓国)
製作:チャン・ユニョン / ク・ボンハン
監督:チャン・ユニョン
脚本:チャン・ユニョン / コン・スチャン / イン・ウナ / シム・ヘオン / キム・ウンジョン
撮影:キム・ソンボク
音楽:チョ・ヨンウク / パン・ジュンソク
出演:ハン・ソッキュ / シム・ウナ / ヨム・ジョンア / チャン・ハンソン / ユ・ジュンサン / アン・ソクァン他

感想

 いきなりメスで切り刻む、血が流れるシーン・・・。
 バラバラ殺人、盗撮、ストーカー、虐待、トラウマ、最近のサスペンスものに出てくるキーワードは、お隣の韓国も同じ。

 血だらけの猟奇殺人ものといえば、欧米の作品ならおどろおどろしく、女性の金切り声がセットになってるはずだが、ハードなわりには乾いたイメージなのはなぜだろう。この映画には騒々しさがない。その理由は、謎の女性を演じるシム・ウナの無機質で静的な冷たい美貌のせいかもしれない。

 西洋のサスペンス・ホラーは、血が流れ、首が飛び、ヒロインの叫び声、音で怖さのレベルをあげていくのに対し、日本でもそうだが東洋の場合、静けさとヒロインのひきつった表情で、怖さが増していくパターンが多い。やはり文化の差なのか。

 なんとなく一件落着かな、と思って油断した最後の5分でストーリーは一変し、謎は深まるばかり。「ええ?!どうなったの?よくわからない」と思えばそれでおしまいだが、ビデオが終わった後の「カルの謎」を見てしまうと、シーンを思い返しながら謎解きを始め、止まらなくなる。

 公式ホームページで謎解きの掲示板を見て、その晩はしばらく眠れなくなってしまった。それに、DVDや単行本にその謎解きのヒントが載っているという。うーん、DVDも見るべきか。単行本を買うべきか。そこまで、商業主義にのせられてはたまらないので、それ以上行動は起こさなかったけれど、かなり気持ちをひっぱられる映画だった。

---2001.6.7 (c) Mica Okamoto ---

 

 

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