CINEMA DIARY

(2001/仏)
製作：リュック・ベッソン
監督：アリエル・ゼトゥン
脚本：リュック・ベッソン / ジュリアン・セリ / フィリップ・リヨン
原案：シャルル・ペリエール / リュック・ベッソン
撮影：フィリップ・ピフトー
美術：フレデリック・デュリュ / キャロリーヌ・デュリュ / フレッド・ラピエール
音楽：ジョーイ・スター / ＤＪスパンク
衣装：オリビエ・ベリオ
出演：チョウ・ベル・ディン / ウィリアムス・ベル / マリク・ディウフ / ヤン・ノウトゥラ / ギレイン・ヌグバ・ボイェケ / シャルル・ペリエール / ロラン・ピエモンテージ / マエル・カモウン / ブリュノ・フランデル / アフィダ・ターリ / アメル・ディアメル

▼感想

　７人の男性が、軽々とジャンプ＆宙を舞う！！観ていて、気分爽快！！

　ヤマカシのメンバーには、アングロサクソン系が一人もいない。黒人とアラブ系、チャイニーズ系のみ。白人特有のヌメっとした肌の質感ではなく、弾力がありそうな鍛えられたガッチリした肉体が、空を舞うのが、グッとくる。ストーリーは単純過ぎだが、動きのある画面で一時も退屈させない。

　もうひとつの見所は、大豪邸。
瀟洒な作りのマンションのなかには、金銀宝石、芸術品、絵画（クリムトまで）がいっぱい。それも、マンション、庭付き（ドーベルマンの見張り付き）、そして、ブロック一区画分くらいのお屋敷と、どんどんグレードアップしていく。ドアや手すりの彫刻や模様、床に貼られたタイル、調度品の数々の多さに、ヨーロッパの歴史の美しさを堪能するとともに、それがことごとく盗まれ、破壊されていく。これがまた、爽快！

　「TAXi」でもオバカな警察たちを描いていたリュック・ベッソンだが、警察、医師など権力の象徴たちを小馬鹿にするのが彼はお好きなようだ。それがみんなに受けるのかもしれない。