Home Health Supplement Child DietBeauty  
Healthトップ>[気になる健康] [健康チェック] [エコロジー]
     
 

気になる健康情報【頭痛いろいろ】



3.片頭痛

片頭痛の症状

 ズキンズキンと脈打つような激しい痛みに襲われ、その痛みは緊張型頭痛よりひどいといいます。痛む場所は、頭部の片側が最も多く、両側や後頭部の場合もあります。痛みが、月に1〜2回、多い人では週に1〜2回発作的に起こり、数時間から3日間ほど続きます。

 痛みの程度は、ひじょうにひどいことが多く、一時的に何もできない状態になってしまうことも。そのうえ、吐き気や嘔吐、身体を動かすと痛みがひどくなったり、音に過敏になったり、光がまぶしくなったりします。

 男性より女性に多いのが特徴で、10〜20歳代で始まり、最も多いのが30歳代の女性。ある調査によると、国内の約8%にあたる840万人が片頭痛を持っているといわれています。

起こるメカニズム

 片頭痛は、頭のなかの血管が拡張して、血管の周りが炎症を起こすのが原因といわれています。最近の研究では、脳内物質の一つであるセロトニンが関係していることが明らかになっています。

 セロトニンには血管の太さを調整する作用があります。片頭痛が起きる場合、なんらかのきっかけでセロトニンの分泌量が増えて、血管が細くなり、一気に分泌された後、セロトニンが出し尽くされたような状態になると、血管が広がり、それが原因となって脳血管の周りに炎症やむくみなどが起き、激痛がの起こると考えられています。

片頭痛のタイプ

 片頭痛には、前兆を起こすタイプ(典型的片頭痛)前兆を伴わないタイプ(普通型片頭痛)などがありますが、最も多いのは、普通型片頭痛です。

 前兆を起こすタイプ(典型的片頭痛)の前兆としては、見るものの周囲がキラキラ光ったり、視野の半分が欠けたりすることが多く、半身の感覚が変になったり、言語障害が出る場合もあります。前兆は数秒から数分続き、その後、ズキズキと拍動性の痛みが現れます。

 また、片頭痛の起こる前に、落ち込んでうつ状態になったり、イライラしたり、怒りっぽくなったり、情緒不安定、食欲がなくなる、あくび、空腹感などの症状が、予兆として現れる人が20%いるといわれます。これらの予兆は前兆があるなしに関係なく起こります。

片頭痛を起こす誘因

 片頭痛を起こす誘因には、赤ワイン、チョコレート、チーズなどの食物や、亜硝酸塩(ハムなどの防腐剤として使われる食品添加物)、グルタミン酸などがあります。

 また、環境の変化やストレスでも誘発されます。動作や運動で痛みがひどくなったり、暗いところや睡眠をとると軽くなったりします。

治療薬

 痛みが軽い場合は鎮痛薬も有効ですが、強い片頭痛には、セロトニンの代わりに血管の拡張や炎症を抑え痛みを緩和する、エルゴタミン系の薬がよく使用されます。

 最近は、「スマトリプタン(商品名:イミグラン)」という注射薬が日本でも使用できるようになり、効果をあげています。エルゴタミン製剤は、痛みが始まる直前、もしくは始まった直後に飲まないと十分に効果が現れないため、本格的な痛みが出てから飲んでも治らないことが少なくありません。また、全身に作用するため、吐き気やしびれなどの副作用も出やすかったのに対し、スマトリプタンは、脳血管だけに選択的に働くために副作用が少ないといわれています。

セルフケア

 自分の頭痛の誘因をつかみ、それを避けられれば、早めに手をうてます。
 あくびなどの予兆がある場合は、自分の予兆を見極めて、症状が現れたらすぐに薬を飲むようにするといいでしょう。


【Health】トップページ