疲れ目とドライアイ
■目の疲れ
最近、パソコンやテレビゲームのし過ぎで、目の疲れを訴える人が急増しています。
特に、OA機器作業をしたために、目の異常だけでなく肩やけい腕部の障害、腰痛、 吐き気などが起こしてしまう、「VDT（Visual Display Terminals）症候群」と呼ばれる症状が増えています。
疲れ目は疲れの度合いで２つに分けられます。
- 眼疲労 ‥‥疲れの原因になる作業をやめ、目を休ませれば治る一時的な症状
- 眼精疲労‥‥普通なら疲れないはずの作業でも目が疲れ、目を使うのをやめても疲れがとれない症状
【眼精疲労の種類】
- 調節性眼精疲労‥‥近視、遠視、老眼などメガネが合わない原因
- 筋性眼精疲労 ‥‥目の周りの筋肉の異常が原因
- 不等像性眼性 ‥‥左右の視力が極度に異なるために起こる
- 症候性眼性疲労‥‥目や全身の病気のために起こる
- 神経性眼性疲労‥‥目に異常がなくても、長時間のOA作業などで起こる
■ドライアイ
ドライアイは涙液分泌減少症、乾燥性角結膜炎と呼ばれ、涙の分泌が減少して、目の表面に傷がつくなどの障害が起こった状態です。症状は、目が疲れやすい、目がゴロゴロするなどさまざま。
「ドライアイ自己チェック」で、あなたのドライアイ度をチェック！！
★原因★
- パソコンやテレビゲームのし過ぎ、エアコンによる乾燥、大気汚染、栄養バランスの崩れ、ストレス、アレルギーなどによる炎症や萎縮によって涙腺の働きが悪化。
- 結膜炎、マイボーム腺梗塞などで、涙の成分がアンバランス
ドライアイで失明することはありませんが、他の眼病を引き起こす恐れがあります。また、のどや皮膚も乾燥する場合は、シェーグレン症候群という自己免疫疾患が隠れている可能性もあります。
★治療★
ドライアイの治すにはまず目の保湿を。涙の代わりになる目薬の点眼が一般的。
目薬は「防腐剤」を使ってないものを！防腐剤は目薬に雑菌やカビが繁殖しないように添加されますが、角膜障害を起こす可能性があります。
点眼でもよくならない場合は、モイスチャーエイドという覆いをつけたメガネを使用する治療もあります。
■眼精疲労には『眠る』のが一番！
眼精疲労の中で最も多いのが「筋性眼精疲労」。また、最近「神経性眼性疲労」も増えています。
長時間のパソコン、テレビゲーム、読書などで近くを凝視し続けると、目のレンズのピントを合わせる役目をする毛様体筋は収縮したままの緊張状態になり負担がかかります。その状態を続けると近視の原因になるため、毛様体筋を休ませる必要があります。
眼精疲労の特効薬は『眠る』こと！！
予防策としては、読書やOA作業など、近くを見続けるときは、１時間に10分くらい、運転時は１時間に15分は目を休めましょう。遠くの景色を眺めたり、最低でも３〜５メートル離れたところを見て、筋肉の緊張をほぐすことが大切です。
■食品で目の栄養補給を
- ビタミンＡ
網膜内で光りを感じ取る物質「ロドプシン」の材料になる。角膜の表面を覆い、涙の蒸発を防ぎ保護する働きがある多糖類や糖タンパクの生成を促す。不足すると角膜細胞の透明度を失い、ものが見えにくくなる。
- ビタミンＣ
水晶体は体の中で最も多くビタミンＣを含む組織。不足すると水晶体が濁り、白内障の原因に。
- ビタミンＢ２
疲れ目や角膜周囲の充血、結膜炎などを改善。
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