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Archive for the ‘震災復興’ Category

復旧と復興。平常が戻りつつある〜3度目の南三陸

07.24.2011 · Posted in 震災復興

7/8~7/9,三度目の南三陸町を訪れた。キッズドアと企業との協働企画の戸倉小学校での子どもたちへの遊びのプロジェクト、今後のプロジェクトのためのうちあわせ&リサーチで、いろいろな人にあった。

●自然の家のコミュニティカフェ

次々に仮設住宅ができ、避難所の人はほとんどいなくなっていた。

戸倉地区、自然の家の敷地には、コミュニティ・カフェ「お茶っこ」ができあがり、PCや雑誌がおいてあって、いつでも人が集える状態になっていた。テントをはって、テーブルと椅子を置いただけの空間だけれど、あちこちから見える場所なので、人がいると、自然に集えるのではないか、と思う。 (さらに…)

2度目の南三陸町

06.12.2011 · Posted in 震災復興

●学校が始まった後の子どもたち

6月6日~7日と、震災後、2度目の宮城県南三陸町戸倉地区に訪れた。
戸倉地区にあった戸倉小は流され、戸倉中は津波の被害で使用できず、子どもたちは、隣の登米市の廃校になっていた小学校の校舎を「戸倉小中学校」として借受け、そこに通学している。この校舎を借りることが決まった後、通学1時間を心配した保護者は、戸倉の避難所から登米市の避難所に移った家族もいるが、戸倉地区に住む子達は、スクールバスで1時間強をかけて毎日通学している。

GW明けから学校が始まった。当初は、バスの窓から見る風景に怖がる子もいたり、車酔いで吐いてしまう子もいた。小学校高学年でおねしょをしたり、母親のそばから離れない子もいる。お母さんたちは心配していたが、毎日通うことに慣れてくると、子どもたちは友達に会うのが楽しみになり、今のところ順調そうだ。
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避難所でのコミュニティづくりを〜赤プリの避難所で

05.15.2011 · Posted in 子ども, 社会貢献, 震災復興

今週、都内の避難所となっている、グランドプリンス赤坂にボランティアに行った。
東京弁護士会が、赤プリの一室を学習室として小中学生に学習支援をしている。私がいった午前中は、小学生タイム。3名の小学生がやってきたので、そのうちの1人の5年生に、算数のドリルをやってもらった。久々に小数点の算数問題を解いた。だんだんのってきて、もっとやりたいというので、計算問題をつくって出したところ、一生懸命解いていた。小学生の集中力はすごい。

●きれいだが、冷たい雰囲気の環境

赤坂プリンスは、約800人が暮らしているそうで、全員福島県の人らしい。ここの入居期間は6月末まで。閉鎖された東京ビッグサイトや味の素スタジオから移ってきた人も多いという。ベビーカーを押す人もすれ違ったので赤ちゃんから高齢者までいるようだった。あの大理石の空間でエレベーターで居室までのぼりおりする雰囲気は、避難所といっても、被災地の避難所とは、全く印象が違うものだった。 (さらに…)

ボランティアも心のケアを

05.07.2011 · Posted in 社会貢献, 震災復興

東日本大震災後、ボランティアをしようとする人が増えている。被災地の惨状を知ると、被災者のために、何かしなければという焦りにも似た感情が出てくる人が多い。

ボランティア向けメンタルケア・セミナー 【被災者支援の際に知っておきたいメンタルケアの知識】に参加した人たちを見て、「被災者のためにできることを」という気持ちで、なんの準備も心構えもなく被災地に出向くと、想像しえなかった状態に陥ってしまうのを痛感した。 (さらに…)

宮城県南三陸町 被災地(3)公的避難所:歌津中学校

04.20.2011 · Posted in 震災復興

南三陸町で最大の避難所ベイサイドアリーナは、子どもは少なく高齢者が多かった。子どもたちはどこにいるのか聞いたところ、学校の避難所にいると聞いた。
次に訪れたのが、歌津小学校。雰囲気が全く違っていた。校庭では、子どもたちがボール遊びをしていた。

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宮城県南三陸町 被災地(2)公的避難所:ベイサイドアリーナ

04.20.2011 · Posted in 震災復興

南三陸町の避難所で、最も大きいのがここ、志津川町総合体育館ベイサイドアリーナ。この日(4/11-12)には、1500人が避難しているといわれてたが、実際には500−600人くらいではないかといっていた。

体育館は地震で天井が落ちていて、まだ落ちる可能性もあるため、体育館の内部は物資の倉庫になっている。避難している人たちは、体育館の周りの通路にダンボールなどを敷いて暮らしている。


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宮城県南三陸町 被災地(1)戸倉小学校・中学校

04.20.2011 · Posted in 震災復興

4月10日〜12日、東日本大震災で被災した、宮城県南三陸町の現地調査に行った。町は、津波で壊滅的な被害を受け、何もない光景を目の当たりにし、唖然とするばかり。「想像を絶する」「途方に暮れる」とは、こういうことをいうんだろう、と体感した。

【戸倉小学校】
この一帯で残ったのは、新築されたばかりの、この戸倉小学校の建家のみ。あとは、津波でさらわれてしまっていた。何もないところに、ぽつんと、戸倉小学校の白い建家が立っている。


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「被災地の子どものケア」 特別非営利活動法人ジャパンハート  吉岡秀人代表

04.08.2011 · Posted in 子ども, 震災復興

宮城県の海沿いの避難所での支援を行っている、特別非営利活動法人ジャパンハート(http://www.japanheart.org/) 代表 吉岡秀人医師に、被災地での状況をうかがった。

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われわれの被災地での支援活動は、「医療側の視点での介入」と「それ以外の視点での介入」がある。

大人が避難所での毎日の暮らしで奔走するなか、子どもたちは、不安を口に出せない。親に負担をかけたくないため、逆に気丈に振舞う場合が多い。
ショックやトラウマを抱えていても、今は、症状は出ない。住む場所が決まって、絶対安全な環境で、学校に通いだしてから症状は出る。そのため、不安などから興味をそらす方向への工夫が大事である。 (さらに…)