市販の風邪薬は、環境ホルモン成分入りで子どものADHD増加、精巣がん10倍のリスク
市販の風邪薬に含まれるアセトアミノフェンは、環境ホルモン様物質。
妊婦が飲むと、子どものADHD増加、精巣がん10倍のリスクがある。
【「パブロン」「ベンザブロック」「ノーシン」は環境ホルモン成分入りで子どものADHD増加、精巣がん10倍のリスクも 】
デンマークの妊婦を追跡調査した最新の調査で、風邪薬「パブロン」(大正製薬)「ベンザブロック」(武田薬品)や妊娠中の鎮痛剤「ノーシン」(アラクス)などに含まれる「アセトアミノフェン」という成分が、生まれてくる子どもADHD(注意欠陥・多動性障害)発症リスクを高めることが分かった。
2014年4月にアメリカの権威ある米国医師会学会誌に発表されたものだ。
アセトアミノフェンは、2012年に世界保健機関(WHO)が発表した報告書でも、環境ホルモン作用により子どもの先天異常の一つである停留精巣を引き起こすリスクが指摘された。妊娠中に服用する薬は、事前に医者に相談するよう指導されるが、デンマークの調査でも、妊婦の50%以上が気軽に買える市販の鎮痛剤を使用しており、これら深刻なリスクは、ほとんど消費者に知られていない。 (さらに…)