この時期、テレビを見ていると目につくのは風邪薬のＣＭ。まるで念仏を唱えるように「風邪の季節」という言葉がしつこいくらいに流れています。 　なぜ今の時期が風邪の季節なのか？冬に風邪にかかりやすいのには、ちゃんとした理由があるのです。 　風邪の80％〜90％は、ウイルスが原因で起こるといわれています。このウイルスは低温で乾燥している環境が大好きです。日本の冬のように気温と湿度がともに下がった状態になると、ウイルスは喜んで、大ハッスルするわけです。とてもめいわくな話ですね。 　人間側にも冬に風邪にかかりやすくなる理由があります。ウイルスは粘膜を通じて我々の体内に侵入してきますが、寒くなると、この粘膜の働きが悪くなりウイルスを阻止しづらくなってしまいます。このため、ウイルスが体内に入ってきやすくなるわけです。 　では、風邪をひかないようにするためにはどうすればいいのでしょうか？ウイルスとの接触を避ければいいのですが、生活するうえで外出しないわけにはいかないので、ウイルスとの接触を完全に阻止することは不可能です。一番いい方法は、ウイルスが体内に入ってきても、発病しないような強靱な身体を作ることです。 　強靱な身体を作るには、免疫力を強くすることが一番！そのためには、たっぷり寝る、適度な運動をする、十分に栄養をとるという三つ生活習慣がポイントとなります。特に、重要なのはしっかり栄養を摂ることです。栄養の基本は、バランスのよい食事ですが、免疫力を強くする食品の利用も見逃せません。 　最近、免疫力を強くする「エキナシア」というハーブが注目を浴びています。 「エキナシア」は、北アメリカ原産の天然植物。アメリカの先住民はその昔、発熱や外傷の時に使用していたそうです。「エキナシア」は、抗ウイルス作用をもち、体内の抗体力を促進し免疫力をつけることが医学的に実証されており、最近では、エイズ研究にも利用されているという画期的な植物性食品です。 　免疫力がつけば、たとえウイルスが体内に入ってきても負けることなく戦いぬき、発病しないですみます。うっとうしい風邪にならないように免疫力をつけて強靱な身体作りに励みましょう。 ---2000.1.15　(c) 2000 by Mari Wakasugi ---