暑さも本格的になってきました。ちょっと歩いただけで汗が出るという汗かきさんには、ちょっとつらい季節かもしれませんね。でも、汗が出るのは、身体の内部が熱くなりすぎないようにする身体の反応で、暑い時にきちんと汗が出る人は、健康体の証拠です。 　汗をかいたら、皆さん、どうしますか？ほとんどの人は、水分補給のためになにかを飲みますよね。汗が出たということは、身体から、水分がぬけ出てしまったわけですから、その分、しっかり補給してあげなければなりません。 　しかし、体育会系の運動部などでは、汗をたっぷりかいても水分補給は許されず、我慢が大事とか、お腹が痛くなるからやめた方がいいなどというところもありました。これは、大変危険なことで、汗をかいたり、喉が乾いたり、暑いと感じる時、水分補給をしないでいることは、かえって身体にダメージを与えます。 　水分のとりかたは、少しずつこまめに早めにとることがポイント。暑いと感じたら、のどの乾きを感じる前に水分補給するといいでしょう。昔、よく言われた運動中に水分をとるとお腹が痛くなるというのは、身体から水分が消失しきった時に、一気に大量に摂取したためと思われます。１回の水分補給量は150cc前後にし、運動中でも可能なら水分補給した方がいいでしょう。 　汗をかいた時の飲み物は、ミネラルウォーター、無糖の茶類、100％果汁、スポーツドリンクなどがおすすめです。甘い飲みものは、かえって喉がかわいてしまったり、糖分の過剰摂取につながるため、あまりおすすめできません。 　また、炎天下などでスポーツをしたり、山登りなどで大量に汗をかいた時は、汗と一緒に出されるビタミンやミネラルの補給も重要です。汗と一緒に出される栄養素は、ナトリウムをはじめ、マグネシウム、カルシウム、ビタミンＣなどたくさんありますが、ここではビタミンＢ群に注目したいと思います。 　夏は、口あたりのいい麺類やアイスなどをとる機会が増え、これらの糖質の代謝にビタミンＢ群が大量に使われます。このため、もともとビタミンＢ群は、夏場に不足しやすいビタミンです。さらに、汗とともにビタミンＢ群は体外に出ていってしまうため、不足に拍車がかかります。 　そこで、おすすめなのは、ビタミンＢ群の入ったサプリメント。失われたビタミンＢ群をいち早く補給したい人におすすめです。運動の前後の水分補給時などに、一緒に摂取されるといいでしょう。ビタミンＢ群は水溶性のため、身体にとって余分な分は、尿や汗と一緒に出ていってしまいますので、とりすぎの心配もなく安心です。 　暑い時は、運動して汗を流すといいといいますが、炎天下での運動は身体が暑くなりすぎて危険です。暑い戸外での運動は、日陰で軽めに行いましょう。 ---2000.7.8　(c) 2000 by Mari Wakasugi ---