12月も半ばになり、いよいよ宴会シーズンがやってきました。会社やサーク
ルの忘年会、家族で団欒クリスマスパーティ、恋人と二人きりのクリスマスな
ど、この時期はお酒を飲む機会がぐんと増えます。
飲んで歌って踊って大騒ぎ。しかし、うっかりすると飲み過ぎて悪酔いして
しまったり、二日酔いになってしまうこともあります。こうなると、気分が悪
いだけではなく、身体を害してしまいます。
【身体を害さないお酒の飲み方】
お酒は、飲み方次第で薬にも毒にもなります。飲む機会が多い時は、できる
限り毒にならないような飲み方をしましょう。
1 空きっ腹に飲まない!
通常食べ物は小腸に入ってはじめて吸収されますが、アルコールに限っては
20〜30%は胃で吸収されます。とくに胃に何も食べ物がない状態で飲むと吸収
が早く、空きっ腹に飲むと酔いが早くまわるのはこのためです。かけつけ1杯
などで、つまみを食べずに飲むのは胃にかなり負担がかかるのでやめましょう。
2 ゆっくり飲む。
ぐいぐい飲むと酔いが早くまわってセーブがきかなくなり、悪酔いや二日酔
いの元になります。特にアルコール度数の高いお酒は、ちびちび飲むのが基本。
日本酒は熱燗にすると自然に飲むペースが遅くなるため、冷やより熱燗がおす
すめです。
3 脂肪の多いものはつまみに選ばない。
お酒を飲んでいる時は、アルコールの分解が優先されるため、他の栄養素の
分解が遅れます。とくに消化吸収に時間のかかる脂肪は、分解が後回しにされ、
その結果、肝臓に蓄積され脂肪肝となります。フライ、ポテトチップス、サラ
ミなど脂肪の多いつまみは避けましょう。食べるなら飲み始めだけに。
4 適量飲む。
日本酒なら1合、ビールなら大瓶1本、ウイスキーならシングル2杯、ワイ
ンならグラス3杯、焼酎(25度)ならお湯割り1杯半が適量です。この適量と
いうのは、アルコールが体内で分解される時間から算出したもので、およそ3
時間で分解される程度のアルコールの量です。多くてもこの2倍量までにおさ
えれば6時間でアルコールは分解され翌朝に残ることもありません。
5 チャンポンしない。
味が変わると、ついつい飲み過ぎてしまいがち。このため、二日酔いになり
やすいので要注意です。また、なにを何杯飲んだのか、わからなくなり、自分
でセーブもしにくくなります。
6 ビタミンB1&ビタミンCをとる。
アルコールの分解を助けるビタミンB1とCを十分にとりましょう。ビタミ
ンB1は豚肉、玄米、ごまなどに、ビタミンCは野菜や果物などに豊富です。
おつまみにこのようなものを選ぶのもいいですが、宴会等で自分でおつまみを
選べない時などは、サプリメントの利用がおすすめです。飲む前に、ビタミン
B1とビタミンCのサプリメントを飲んでおくと、二日酔いになる確率がぐん
と減ります。
今年は、世紀末ということで、宴会が目白押しの人も多いのでは?身体に負
担をかけない飲み方をして、世紀末の宴会を思う存分楽しみましょう!
---2000.12.16 (c) 2000 by Mari Wakasugi ---
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