スポーツの秋ですね。この秋から、何か新たにスポーツを始めようと思っている人も多いのではないでしょうか?
しかし、今までほとんど身体を動かさなかった人が、いきなり過度なスポーツを行うと、翌日には筋肉痛になって階段の登り降りがきつくなったり、腕が上がらなくなったりします。そうなると張り切って始めたスポーツも二度とやる気がしなくなりますね。
急に運動を行うと、なぜ筋肉痛になるのでしょうか?
通常、食べ物からとった糖質は、体内で分解され最終的にエネルギーとなり身体を動かすことに使われます。ところが、今まで運動していなかった人が急に激しい運動をしたり長い時間運動をしたりすると糖質がうまく分解されず疲労物質が誕生してしまいます。この疲労物質は乳酸と呼ばれるもので、筋肉の中に蓄積し、これが筋肉痛をもたらします。
糖質がエネルギーになる時に、欠かせない栄養素があります。その名はビタミンB1。糖質はビタミンB1の力をかりてエネルギーに変換されます。したがって、体内に十分なビタミンB1がない状態で運動を行うと、糖質はきちんとエネルギーに変わることができず、乳酸ばかりがどんどんできてしまいます。このため、運動をする時は、通常よりも多めのビタミンB1が必要となります。
特に慣れないスポーツにチャレンジする時は、運動する前にビタミンB1をとると、糖質が無駄なくエネルギーとなるため、筋肉をスムーズに動かすことができるようになります。
ビタミンB1は、豚肉、玄米、ごまなどに豊富ですが、運動前にこれらの食品をとるのはちょっと大変。そこで、おすすめなのはサプリメントでの補給です。さらに運動をした日の夜にも多めにビタミンB1を補給しておくと、翌日に筋肉痛が残りづらくなります。
この秋から私も、出産や育児でしばらくお休みしていたジョギングを再スタートさせたいと思ってます。もちろん、ビタミンB1のサプリメントをしっかりとって、不快な筋肉痛は最小限にとどめるつもりです。
---2001.10.6 (c) by Mari Wakasugi ---
|