近頃、さっさと歩けなくなった、階段の登り降りがきつくなった、などと感じることはありませんか?それは、関節が弱っている証拠です。このような状態をそのままにしておくと関節に痛みを感じるようになります。
年齢別に見ると加齢とともに関節痛を訴える人は増え、65歳以上になると、その85%もの人が関節の痛みに悩んでいるというデーターもあります。
では、関節の痛みは、どうして起こるのでしょうか?
関節の表面は関節軟骨という薄い層でおおわれています。関節軟骨は、65〜80%は水分で、その他にコラーゲンとプロテオグリカンという2種類のタンパク質で構成されており、スポンジ状のクッションのような形状をしています。
加齢、肥満、関節を酷使する仕事や運動などによって、コラーゲンとプロテオグリカンの生成量は減少し、関節軟骨は水分や弾力性が失われて、古くなったスポンジのようにひびが入りすり減っていきます。こうなると、関節を動かすたびに骨と骨がクッションなしでぶつかり、激しい痛みが生じます。これがいわゆる関節の痛みです。
このような関節の痛みを防ぐには関節軟骨の主成分のコラーゲンとプロテオグリカンの両方の生成に欠かせないグルコサミンが有効です。
グルコサミンは、軟骨の細胞でグルタミンとグルコース(ブドウ糖)から生成されるアミノ酸の一種で、関節の機能を向上させ、痛みを緩和してくれる働きがあります。
アメリカでは、グルコサミンの作用が医学的に認識され、加齢や過度のスポーツによる関節の痛みの予防や改善にグルコサミンのサプリメントを多くの人が利用しています。
その他に関節軟骨を減らさないようするには、適正体重を保つ、身体を健康状態に保つなどの努力も大事です。さらに骨の合成には、熟睡も欠かせません。
関節痛のために、旅行やダンスなどの趣味の活動を諦めている人も多いことでしょう。グルコサミンの摂取で、不快な関節痛が改善されれば、外へ出て身体を動かすのが楽しくなり、いろいろなことに再チャレンジできますよ。
---2002.1.19 (c) by Mari Wakasugi ---
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