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 プリメント成分集中講座 「メラトニン」
第2回:睡眠ー覚醒リズムを整える効果

 メラトニンの最もポピュラーな使い方は、時差ボケ解消です。今回は、メラトニンの睡眠リズムを整える作用についてです。

時差ボケ対策

 時差が4〜5時間以上ある外国を旅行すると時差ボケを起こします。体内時計は、大体1日に1〜1.5時間くらいしか短縮しません。そんなときにメラトニンを使うと、時差克服の時間が短くなります。

 体内時計を早めるといい場合と遅らせると良い場合がありますが、メラトニンは、日本時間の夕方に飲むと、体内時計は進み、朝に飲むと体内時計を遅らせるといわれています。

 短い期間だと現地時刻に体が合ってきた頃に帰国となることが多いので、メラトニンは使用しないほうがよさそうです。

睡眠〜覚醒リズム障害

 最近、深夜残業、夜遊び、TVゲームやパソコンなど、夜型の生活を送り、生体リズムが狂ってしまう人が増えています。

 夜明け方まで眠れないので、朝起きることができず、学校や会社に遅刻する、睡眠薬を飲んでも効果がない・・・このような睡眠相後退症候群などの睡眠覚醒リズム障害には、メラトニンが効果を発揮します。

 睡眠相後退症候群では、メラトニンが分泌される時間が遅くズレこみ、寝るべき時間に寝ることができません。そこで、寝る30分〜1時間前にメラトニンを飲むと、後ろにズレこんでいた睡眠リズムが前倒しになります。

 睡眠薬だと、脳の機能の一部を抑えたり、筋肉を弛緩させたりして、強制的に眠らせるため、副作用などが出る場合があります。しかし、メラトニンだと、催眠作用とズレこんだ睡眠覚醒リズムを整え、自然な眠りを得られます。ただし、メラトニンの服用を1年ないし数年続ける必要があります。

眠ることで病気も防げる

 睡眠障害の怖いのは、体が休むことができずに、他の病気を起こすことです。
 睡眠が十分にとれなければ、疲労がたまり、慢性疲労になり、さらに生体リズムを治療することが難しくなります。

 また、夜寝ている間は、本来、昼間活動したり、エネルギーを消費させて、傷ついた細胞を修復したり、再生したりする時間帯です。睡眠不足だと、細胞の増殖や代謝がうまくいかず、免疫力が低下し、風邪などの感染症やガンにもかかりやすくなります。

 人間にとって、夜深い眠りにつき、朝起きるという、1日の周期のリズムを保つことがひじょうに大事です。メラトニンは、睡眠障害の初期段階では、より効果を発揮しやすいので、早めに利用しましょう。

---2001.11.30 (c) by Mica Okamoto ---


第1回:人体でのメラトニンの働き | No.3: さまざまな効果

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