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エコロジー【化学物質過敏症】


化学物質過敏症を治すには

　今のところ化学物質過敏症の特効薬はありません。でも、がっかりしないで。過敏症が起こる場合、その人の体質＋原因物質＋体調の３つが重なり合い、症状が出てきます。化学物質に触れないで現代生活は送れませんから、原因物質を完全に除去することはできませんが、環境を整えて原因物質を減らすことはできます。また、体質を改善したり、体調を整えたりすることで、起こる危険性を減らすことはできます。

　自律神経失調症の症状は、薬で抑えることもできますが、薬も化学物質です。薬に頼るよりも、環境や体質の改善から始めたほうがいいようです。

◆環境を整える
　この病気は、体質的な問題で病気になりやすいとしても、環境に大きな原因があることが多いため、環境を整えることでかなりの改善が期待できます。原因物質が特定できれば、それを避けるようにします。

　家の中のホルムアルデヒドが原因であれば、新築や改築時にホルムアルデヒドの含有量の少ない建材や接着剤を使うとか、壁紙を使わずに板壁や塗り壁を使うなどです。

　炭は化学物質を吸着して空気をきれいにするといわれています。また、観葉植物を部屋に置くのも空気が浄化されます。

◆換気
　環境を整えるうえで最も重要なのが換気。換気をよくすれば、汚染された空気を追い出し、カビや白アリも抑えられるので、駆除するための薬品を使わなくてすみます。

　新築でも3ヶ月くらいを過ぎると室内の汚染もかなりなくなります。新築や増改築したらしばらくたってから入居すると過敏症の起こる率も少なくなります。

◆体調を整える
　栄養が偏らないように食事に注意し、適度に運動し体力をつけ、ストレスをためないように自分なりに解消方法を見つけることを心がければ、体調を整えることはできます。体調がよければ、症状は出にくくなりますし、症状が出ても軽くなります。

　また、温泉やサウナで汗を流すと、蓄積されたものをある程度、排泄できます。
ビタミンCを飲むと、さまざまな炎症を鎮める効果があるため、症状を軽くすることができます。

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