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トランス脂肪酸が健康を害するのは、総エネルギーの2%を超えた場合。日本人は米国人に比べてパンなどを食べる頻度が少ないため、財団法人・日本食品油脂検査協会の丸山武紀理事長や政府の食品安全委員会(2004年)は、「海外に比べ、日本人の摂取量は少ないので、健康に問題ないはず」という立場です。 一方、国立健康栄養研究所の江崎治・基礎栄養プログラムリーダーの、「トランス脂肪酸は摂取するほど健康リスクが高まる。身体によいことは一つもない」という見解もあります。 日本の食品成分表にはトランス脂肪酸の記載はなく、米国などのような疫学調査をしたくても実施できずデータが全くないのが現状です。「日本人のトランス脂肪酸の摂取量は少ないから健康に影響ない」という根拠は何もありません。 ファーストフードのポテトやチキンで多用され、ご飯離れが進みパン食が人気な現状を考えると米国と同等の規制が必要ではと感じます。特に、ファーストフードやパン、クッキー、スナック菓子などトランス脂肪酸を使用した食べ物を好きな子どもや若者の今後がひじょうに心配です。他国では危険と称して規制されているものが、日本国内では放置されている現状から考えると、これらの食べ物を食べないで自衛するしかありません。この危険性を知る、知らせることから始める必要があるでしょう。
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