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 中国茶の分類 

 中国にはさまざまな気候、風土があり、それぞれの地で育まれた中国茶は1000種類以上もあると言われています。その色や発酵の度合いによって[緑茶]、[紅茶]、[黒茶]、[青茶]、[白茶]、[黄茶]と大きく6つに分けられ、この6種類を「中国六大茶」と呼んでいます。

 また、「中国茶経」によると緑茶、紅茶、烏龍茶、白茶、花茶、緊圧茶と速溶茶と7つに分ける方法もあったり、「黄茶は緑茶に分類されるべきだ」という説もありますが、日本では「中国六大茶」に「花茶」を加えた分け方が一般的とされています。

[緑茶]
(不発酵)
 摘んだ茶葉を直ちに加熱して発酵を止めて作られます。中国で最も生産量が多く、中国茶の全生産量の約7割を占めています。沸騰した湯ではなく、80〜85度ぐらいのお湯で入れるのがコツ。浙江省「西湖龍井茶」 浙江省「平水珠茶」 江蘇省「東山碧螺春」など
[青茶]
(半発酵)
 青茶といえば、おなじみの烏龍茶です。発酵の途中で釜入れ過熱して発酵を止め、発酵度15〜70%のお茶です。烏龍茶の主要産地は福建省、台湾、広東省で、「ミン北烏龍」、「ミン南烏龍」、「広東烏龍」、「台湾烏龍」の大きく4つの品種に分かれます。福建省「武夷岩茶」(大・小紅袍、鐡羅漢、白鶏冠、水金亀など)、福建省「安渓鐡観音」、福建省「水仙」、台湾「凍頂烏龍茶」、「高山烏龍茶」、「白亳烏龍茶」、「文山包種」など
[白茶]
(軽発酵・弱発酵・微発酵)
 発酵をさせず摘んだ茶葉を揉まずにその場で乾燥させてしまう、発酵度10〜20%の軽度発酵茶です。お茶の葉は白っぽく新芽はうぶ毛のように白い毛がある品種が多いことから白茶と呼ばれます。生産量が少なく、貴重品でなかなか手に入らないので高価なお茶です。福建省「白毫銀針」 「白牡丹」
[黄茶]
(後発酵・推積発酵)
 軽い後発酵を促す製法で作られ、お茶の葉は黄色で茶水も薄い黄色をです。緑茶と似ていますが、さわやかな渋みと甘みが口の中に残ります。 湖南省洞庭湖産「君山銀針」、安徽省産「霍山黄芽」、四川省「蒙頂黄芽」、浙江省「温州黄湯」など
[黒茶]
(後発酵)
 中国では緑茶、紅茶に次いで生産量が多いお茶で、香港では全体の70%以上が黒茶。葉を乾燥させる前に茶葉を堆積してこうじ菌で後発酵させたお茶です。
 体内の脂肪を洗い落とし、血液中のコレステロール値を下げ、血液循環がよくなると言われています。独特の古びた香りが特徴で、ホコリやゴミを落とすために、1煎目だけでなく2.3煎目も捨ててから飲みます。
 古いものほど癖が無く風味が増して高価になります。普通の茶葉のものもありますが、拳大やレンガ状などに固めたものもあります。
雲南省「普耶茶」
[紅茶]
(全発酵・完全発酵)
 発酵度80〜90%で独特の深い色と香りが特徴。インドやセイロンの紅茶に比べると、苦味が少なくまろやかなのが特長でストレートで飲みます。インド産のダージリン、スリランカ産のウバと並び、安徽省産「祁門(キームンorキーマン)」は世界三大紅茶の1つ。安徽省産「祁門」、江西省「寧紅工夫」、湖北省「宣紅工夫」、四川省「川紅工夫」、浙江省「九曲紅梅」など

 
[花茶]
(再加工茶)
 花茶は、茶葉に花の香りをつけたもの、花びらをブレンドしたもの、花やつぼみだけを乾燥してお茶にしたものです。花茶は、中国6大茶には入りませんが、中国茶には忘れてはならないお茶です。福建省福州「白龍珠」、龍井緑茶にジャスミン香りを移した「茉莉龍茶」、烏龍茶にキンモクセイをブレンドした「桂花烏龍」、緑茶をベースにジャスミンの香りをつけた「真珠花茶」、バラ科のはまなすの花を乾燥させた「玖瑰茶」など

 

発酵度による分類

 中国茶の発酵度による分類では、「不発酵茶」「半発酵茶」「発酵茶」の大きく3種類に分けられます。お茶の葉は摘まれた後、つまり枝から離れるとすぐに発酵を始めます。その後の処理で発酵の度合いが変わります。

 茶葉を摘んだ後すぐに加熱処理して発酵を止めたものが「不発酵茶」です。発酵を一部分で終わらせたものを「半発酵茶」、85%以上発酵が進んだものを「発酵茶」といいます。

 [緑茶][黄茶][紅茶]などは、お茶水の色の濃さによる分類方法です。
 茶水の色は淡い方から、[白茶] → [黄茶] → [緑茶] → [青茶] → [紅茶] → [黒茶]とだんだん濃くなります。
 また、タンニンの含量は、[緑茶] → [黄茶] → [黒茶] → [白茶] → [青茶] → [紅茶]とだんだん多くなります。