ジャスミンティは、香りのある茶葉を加工や発酵させてできたお茶と思いがちですが、そうではありません。緑茶や烏龍茶にジャスミンの香りをつけたお茶、つまりジャスミンの花の香りを添加した花香茶のことで、[花茶](再加工茶)に分類されます。中国語では「茉莉花茶(ムーリーホヮチャ)」あるいは「香片茶(シャンピェンチャ)」と呼ばれます。
細い芽茶を少し発酵させたたところに、乾燥させたジャスミンの花のつぼみを混ぜ、風通しのよい涼しい部屋に積み重ねて花の香りを吸収させます。ジャスミンの花のつぼみは夕方に採取した半開きのものが最も良い香りなのだそうです。
台湾産のジャスミンティーは、包種茶にジャスミンの香りをつけているのが一般的です。火を通し水分を10%以下にした茶葉に、開花したてのジャスミンの花を加えてよく混ぜ、数時間ごとにジャスミンの花を入れ替える作業を3〜4回繰り返し、茶葉に香りを移していきます。
高級なお茶は、花をふんだんに使って茶葉に香りを移してあるので、製品に花を混ぜません。中級品は、仕上げに花を入れて香りを添えています。花がたくさん中に入っているものは低級品だそうです。