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今の若者の老後は?

12.29.2012 · Posted in view, 社会

これから急増 ワーキングプアの老後どう支える 中央大学教授 山田昌弘氏
(日経新聞 2012/12/28 6:30)

大卒での就職率が約60%、就活では60社〜100社もエントリーしてもなかなか決まらないという実情。新卒で正社員になれなければ、非正規雇用となり、生涯年収は大幅にダウンするといわれる。

たとえ、やっと正社員となっても、ブラック企業だったり、辞めてまた職探しの辛さを考えると、ボロボロになるまで耐えながら働き、身体を壊して退社。そんな若者が増えている現実では、明日のことを考えるのが精一杯。老後など考えられない。

この記事で山田氏は、「いまは年収300万円、400万円を稼ぐ未婚男性も少なくなっている」という。こんな年収では年金は払えないし、将来十分にもらえないことがわかっている欠陥のある制度で年金をわざわざ払いたいわけがないので、老後のあてなどできない。多様な働き方が増え、今の年金制度ではカバーしきれない層もでてくる。

今の制度では現在の高齢者が安泰に暮らすことが中心になっており、若者にすべてしわ寄せがいっている。若者が将来を不安に思いながらでは新たなエネルギーも社会に活かされない。

昔のようにアルバイトは若者がするものではなく、コンビニのバイトの仕事でさえ、学生から50代までが取り合う現実。

既得権を死守したい年配者が若者のために構造を改善していけばいいが、「今の若者は根性がない」などと現実を理解しようとしない。

若者を育て社会に還元する仕組みをつくっていかないと国力は細るばかりである。

安倍政権に交代し期待で円安・株価上昇はしているが、本当に構造改革が進むのか。グローバリズムに飲み込まれないか、真剣に見守る必要がある。選挙前には憲法改正や徴兵制などにも言及していた安倍・自民党。この国の先行きを見極め、国外脱出も念頭にいれたほうがいいかもしれない。

(参考)
大卒就職率2年連続微増の63・9% 文科省調査、2割余りが派遣やアルバイト
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120827/edc12082721060002-n1.htm

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