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震災2年、福島ママに聞いた

03.01.2013 · Posted in view

2月半ば、福島県から都内に避難しているKさんにインタビューをした。
福島のママたちは、本音では避難したいがいろいろな事情があって避難できないという人が多い。公の調査では、「ここで頑張ります」というが、個別に聞くと、皆不安がっている。そのため、集団での調査はできない、その結果は信用できない、ということらしい。

また、避難した人も、宙ぶらりんな生活にストレスがもう限界になっているという。自主避難の多い、山形と新潟に避難した人は、この3月にはかなり多くの人が戻るのではないかといっていた。経済的に限界になったり、福島にパパがいるのでこれ以上離れ離れでは家族が壊れるといった心配で、「戻る」というよりは「戻らざるをえない」といった状況だという。

一方、都内に避難した人は、戻る人もいるが、それなりに都内に根をおろすか、さらに西に避難するか、次のステップを考えている人もいるのだという。都内だと、パートを始めている人も少なくなく、収入が入ると、前向きに考えることができる。東京は地方に比べて、仕事の種類も多く、夜でも短時間の仕事もある。また支援やサービスも多い。子どもがいても収入を得る手段がある。

意外に、福島県内の出産件数は、震災前とほぼ変わっていないのだという。一旦避難しても戻ったり、里帰り出産する人も少なくない。やはり知らない土地での出産は不安だからなのだろう。福島での出産は、以前より大きな不安はあるが、それに対して助産師会などが支援を行なっている。

●福島の母乳育児の低さ

ひとつ驚いたのが、福島の母乳育児率の低さである。母乳育児の全国平均は約45%だが、福島は32%しかない。県自体が、母乳育児に全く力を入れていないのだという。

隣の宮城県の母乳育児率は80%で、病院が母乳育児のために母乳マッサージなどを徹底して行なっているそうだ。一方、福島は、退院時に哺乳瓶と大量の粉ミルクが渡されるのだという。粉ミルクの調合の仕方までしっかりレッスンしてくれるのだとか。

「母乳がでるのに、なぜ、こんなものを飲ませないといけないの?疑問だったので粉ミルクはほとんど使ってない。不思議に思って知り合いの助産師さんにきいたら、母乳育児でいいのよ、といわれホッとした。なぜ、病院でこんなに粉ミルクをもらって、1時間おきに赤ちゃんの体重測って、20gしか増えてないからミルク飲ませてね、なんていわれなきゃいけないの?」と憤っていた。

病院と粉ミルク会社がつながっているのは明らかだが、さらに何かあるのでは?原発があるので、母乳から赤ちゃんに伝わってしまうから・・・と勘ぐってしまう。

ここから2人で悪い想像が一気に膨らんだ。原発のある地域と粉ミルク会社の関係を調べたらおもしろいかもね、とか、原発のある地域は明らかに病人が多いから、原発と製薬会社も関係あるのでは?、原発のせいで薬が売れたらお互い儲かるわけで、みんなが得する原発って、そういうことか・・・などなど。

自民党政権になり、安全性が確立したら再稼働するなどと、再稼働に向けての話ばかりしている。全世界的に原発は止める方向に動いているのに、日本はいつまでこんなことを続けているんだろうと暗くなってしまった。

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