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放射能汚染地区にとどまらせ、実験データを集める医師たち

10.11.2013 · Posted in 原発・放射能

フクイチでの汚染地域で被ばく調査活動しているのは、東大、福島県立医大、弘前大、長崎大、の医師たち。危険を顧みず、被災者のために研究をしているのかと思う人も多いだろうが、実際は違うようだ。

東大の上昌広教授やその後輩の坪倉正治医師らの活動は、MRICという医療系メルマガで配信され、村上龍の発行するJMMでも流されている。相馬地区でいかにも住民のための調査や活動というふうに見えるが、実際にはそうでなかった。

Georgeさんのブログに掲載されている。

福島の人々が何故逃げれないのかーその理由とはー 
http://george743.blog39.fc2.com/blog-entry-1639.html

南相馬では、彼は原町中央産婦人科医院の高橋亨平氏という末期ガンに冒された産 婦人科医と共同、除染研究所などを設立して、住民らの手で除染させる活動を始める。そしてこの高橋医師が、私財を投じて精度の高いキャンベラ社のホールボ ディカウンターを導入、南相馬市立病院で内部被曝調査を開始。このころから、坪倉医師の名前が出始め、おそらく早野龍五教授もこのころから関わってきたよ うである。
(早野教授は震災直後から精力的にツイッターを駆使して、「安全論」を拡散してきた人物として有名。当時の投稿はツイログでは読めるが、TLからはすでに削除している)

この高橋医師は 「子どもはセシウムに強い」などと、汚染地域での出産育児を奨励している人物。逃げ出す医師が多いなか、留まって診療活動を行い続けたことに対して称賛す る声は多いが、妊婦や子どもを避難させようという行動、言動は一切なく、いかに子どもたちが安心して暮らせるようにするか、つまり子どもたちが逃げ出さな いよう、いかに汚染地域で暮らし続け復興させるか、を最優先に考えていた人物として、その活動については強い違和感を覚えずにはいられない。
(過日、ご逝去された)

話は前後するが、2011年4月、ある勉強会の後に上教授と飲んだ際、彼が私に酔っ払って言っていた言葉には驚いた。

「福島市も郡山市も、とてもじゃないが避難させられん。将来奴ら(福島県民のこと)は、集団訴訟とかするんやろなあ」

福島県民のことを「奴ら」と言った彼の口元を、思わず見返した記憶が今も鮮明に残っている。

また、昨年4月ころ、医療ジャーナリストの伊藤隼也氏から直接聞いた話だが、上教授は伊藤氏に「南相馬はアブナイですよ」とハッキリ仰っている。

つまり上教授は、そもそも浜通りの住民の健康被害が発生することを予測しながら、住民避難を訴えずに活動している、ということである。

被災住民を「奴ら」と呼ぶ感覚。人権など考えてないのだろうか。明らかに実験しているような発言だ。

「上教授は浜通りの汚染地域に、多くの若い医師や医療関係者を送り込んで、『来たれ若者』のように各所で言っているがどう思うか」と問うたところ、「自分 も非常に危惧している。特に妊娠可能な若い女性医療関係者に汚染地域へ行かせることには強く反対なのだが、とてもじゃないが彼に言える雰囲気ではない」と 苦渋の表情をしていた。

内部でもこのような声が上がっているという事実に、さらに驚くと同時に、問題の深刻さを改めて感じる。

身内で危険性を感じていても、東大主導で行われている国がバックになっている研究に、簡単には反論できない医師たち。

最近の坪倉医師、上教授らの決まり文句は

「地元住民の家庭菜園、未検査食材の摂食が、高い内部被曝の原因であり、継続的な検査が必要。汚染食材を食べなければ内部被曝は減少している。現在の内部被曝レベルでは健康被曝は起きると考えられないが、油断は禁物」
だ。

いかがであろうか、これぞいわゆる「東大話法」ではないか。

この地域を「新たな放射線医学の研究フィールドに」、などという恐ろしい計画まで立案されているが、以前、上教授もネットメディアで、「浜通りの被曝データは世界が喉から手が出るほど貴重なものとなる、これらを蓄積して世界に発信する、この地域を廃墟にするも聖地にするもやり方次第」などとも論じていたことからも、彼らの活動が、決して住民の健康を被曝から守る活動でないことは明白である。

福島の人たちをモルモット扱いして、自分たちの研究を推し進める医師たち。世界に先駆けた実験データを得るには、一般市民の健康や命は、二の次なのである。

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