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ヨーグルトは腸相を悪くする

12.16.2013 · Posted in food

最近は、ヨーグルトの乳酸菌もいろいろ出てきて、腸内環境を整えて便秘や下痢を調整するとか、花粉症に効くとか、アトピーに効くとか、いろいろ企業も差別化して売りまくろうとしている。

元々、牛乳を飲む習慣のない日本人は、牛乳を飲むとお腹がゴロゴロする人が多い。この乳糖不耐症の人が、8割近くいるとされる。

チーズやバターは、乳糖が分解されるが、ヨーグルトは乳糖が7割も残っているもの。便秘解消でお通じがよくなると思うのは、乳糖を分解できず、下痢をしている可能性が高い。

また、ヨーグルトの乳酸菌は、胃酸で死滅して、腸まで届かない。

牛乳を売るだけでは、パイが広がらないので、ヨーグルトで品目を増やして売ろうとしているのだろう。

新谷弘実氏は著書「病気にならない生き方」のなかで、ヨーグルトを常食している人の大腸内視鏡検査での所見はほぼ例外なく悪く、ヨーグルトは腸相を悪くする食べ物であり、摂るべきでないと書いています。
テレビCMなどで謳われている内容とは、ずいぶんと違うようですね。

さて、牛乳を人類が利用するようになったのは、今からおよそ1万年~1万1千年前の中東のアラブ人であったと言われています。

しかし彼らは牛乳そのものを飲むことはせず、バターやチーズを作って食していたと伝えられています。
ヨーグルトは今からおよそ7000年前から利用されるようになったようですが、これは主に保存性を良くするためであったろうと考えられています。

牛乳を飲むとおなかが緩くなってしまう人は、牛乳の中の乳糖を分解する酵素が無いためであり、このような人を乳糖不耐といいます。
日本人では諸説ありますが、およそ86%の人が乳糖不耐であると言われています。
そして牛乳をそのまま飲むのではなく、バターやチーズに加工して食するのにも理由があります。
それは、バターやチーズには乳糖はほとんど含まれないからなのです。
ですので、乳糖不耐が多数派の日本人であっても、バターやチーズは食べても問題が起こらないという訳です。

一方ヨーグルトはというと、乳酸発酵によって乳糖が分解されますが、通常分解される乳糖は10~30%程であって、どんなに発酵の進んだヨーグルトであっても70%以上の乳糖が残ったままとなっています。
ですので乳糖不耐の人はヨーグルトもまた、避けるべき食品という事になります。
このことが新谷先生が内視鏡で得た所見の理由の一つとなっているのでしょう。

ヨーグルトに含まれる乳酸菌は腸に良いか?
そもそもヨーグルト中の乳酸菌は、胃酸によって死滅してしまい、腸まで生きて届くことは無いと言われています。

鶴純明氏によると、乳酸菌を生きて腸まで届かせるためには、500ml入りのヨーグルトパックを、一度に6個、それを朝晩2回で計12パックほど摂らなければならないといいます。
それほど大量のヨーグルトを摂ることは実質不可能ですし、もし仮に摂ったとしても、乳糖による害の方が大きいでしょう。

乳製品はその元となる牛乳の品質が大きな問題となるのですが、それは前に書いたのでそちらを参照してください。
いずれにせよ、ヨーグルトが体に良いという明確な根拠は残念ながら見いだせないようです。

甲斐 由美子氏のFacebbokより

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