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ピロリ菌、除菌はダメ

02.15.2014 · Posted in 健康

10年くらい前から、「ピロリ菌は、胃がんの原因」として急に除菌、除菌と騒がれ始めた。でも、それは、ある論文がきっかけだが、完全に除菌しなければならない菌ではなかった。

除菌のための薬を売りたい医療と製薬会社の販促だったわけだ。

除菌することによる弊害がある。人間の体内にはいろいろな菌によってバランスが保たれているため、そのバランスが崩れたらどうなるか。

「ピロリ菌は必要な菌」

ピロリ菌はなぜか悪い菌とされていますが、私たちの祖先から引き継いでいる大事な共生菌です。「ピロリ菌」でググると、武田薬品や大塚製薬のページが検索され、「ピロリ菌は悪い菌。検査しましょう。」などの文句がうたわれています。

そもそも、なぜ悪い菌とされているのでしょうか。

2005年のノーベル生理学賞および医学賞がこのピロリ菌の研究者に与えられ、「ピロリ菌は胃がんの病原体である。」、「ピロリ菌は胃潰瘍の原因である」などと急速に広まり、世界中でいっせいにピロリ菌の除菌が普及されました。確かに、胃の粘膜が荒れたりすると、そこにピロリ菌がいっせいに集まり、胃潰瘍をおこし、胃がんの発生率を高めます。

ピロリ菌は免疫がしっかりしているときは大事な役割をしている菌であり、逆に免疫がなくなり体調を崩すときには悪さをしてしまう菌なのです。腸内細菌には、善玉菌でも悪玉菌でもない日和見菌(ひよりみきん)という、どちらにも味方をする菌がいます。つまり、健康なときはおとなしくしていますが、体が弱っていると腸内で悪い働きをする菌です。
ピロリ菌はこの日和見菌だといわれています。

ピロリ菌はに下記の働きがあることがいわれています。

①ピロリ菌には胃壁を柔らかくし、胃酸の逆流を抑える働きがある。
②ピロリ菌を除菌している人は、ぜんそく・花粉症・アレルギー体質になりやすい。
③ピロリ菌を除菌している人は、逆流性食道炎や食道がんの発症を高める。

日和見菌はさまざまな種類の菌が私たちの胃や腸におり、それを除菌するのはナンセンスなことです。そもそも胃潰瘍になる原因はピロリ菌にはなく、ピロリ菌はただその症状を助長しているだけなのです。つまり、胃が荒れた原因は、ストレスや食事などにあるわけで、ピロリ菌が直接的な原因ではないということです。

もちろん、胃炎や胃潰瘍になった場合、ピロリ菌を除菌しなければならない場合がありますが、それは対処療法でしかなく、原因に対する解決とは決していえないわけです。

※参考:

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3047919/

など。

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