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糖質制限。朝食で糖質を摂ることが間違い

03.22.2014 · Posted in 健康, 断糖肉食, 砂糖・糖質

食事やダイエットに関して、広く一般に知れわたっている知識や方法論つまり医師や栄養士やマスコミがすすめる食事法、朝食至上主義、カロリー神話、脂肪悪玉説は間違っている。

まず、ほとんどの人が朝食をとらないと頭が働かないというのは、糖質依存の状態になっている証拠。

朝食で糖質(ご飯・パン・麺類)をとっていなければ、最低限必要な糖質は肝臓で糖新生によりつくられ、脂肪は分解され続け、血糖の上下動がないので、昼になって、おなかはからっぽの空腹状態であっても、強い空腹感は生じない。

つまり朝食で糖質を摂ることが、血糖の変動に振り回される原因。たんぱく質と脂質では、問題ない。

太る原因は糖質の摂取とインスリンの分泌であるため、糖質をコントロールできればいい。血糖値に上下に振り回されなければ、空腹感も起こりにくい。糖質を減らし、たんぱく質と脂質中心にすれば、食事量をコントロールすることは難しくない。

Dr.鈴木功のFacebookより

コレステロールは悪くない は断糖肉食の「肉食」の部分でした。「断糖」の部分も、再投稿しておきます。

現在の状況では検診で血糖、中性脂肪、コレステロールの異常値、脂肪肝による肝機能異常、高血圧などが見つかってもそのまま放置されるか、毎年の異常に悪い意味で慣れてしまっている人があまりに多い。これらの異常値をきたす原因のほとんどは異常に蓄積された内臓脂肪つまり太りすぎである。一見さほど太っていないように見える人でもおなかはぽっこり(隠れ肥満)の人は多い。そしてこの内臓脂肪こそ、さまざまな病気をひきおこす原因(メタボリック症候群)となる。薬はのみたくないから病院には行きたくない(これはある意味健全であり、正しい)。かといって、日常生活の忙しさや疲れから、運動する気にもならず、食事に問題があるとは思ってもカロリー制限はつらく厳しい。付き合いもあるし、お酒もやめられない。これはいかんと一念発起して、体質改善に乗り出しても挫折する人の多いこと。はなからあきらめている人も又多い。かくして問題は先送りされ、いずれ大きな代償を支払うこととなる可能性は日増しに増大する。このことは本人だけでなく、その人が働く職場、その人の家族にとってもおおきな不幸であり、損失である。

いったい誰が悪いのか。もちろん、検診で異常を指摘されてもそのまま放置し、病院に行かず、生活習慣を改めようともしないその人本人である。かつては私もそう考えていた。しかし、今は違う。彼らはむしろ犠牲者である。最大の問題点は食事やダイエットに関して、広く一般に知れわたっている知識や方法論つまり医師や栄養士やマスコミがすすめる食事法の間違いであった。

脳はグルコースしか利用できないので、朝からしっかり朝ごはんを食べなければいけない。食事は一日三食規則正しく食べること。朝ごはんを抜くとおなかがすいて,お昼にたべすぎる原因になりやすい。太る原因は運動不足とカロリーの過剰摂取。とくにカロリーの高い脂肪は動脈硬化の原因ともなるのでできるだけ控えた方が良い。

結論を言えば、これらの朝食至上主義、カロリー神話、脂肪悪玉説は間違っている

脳はグルコース以外にも脂肪を分解してできるケトン体を利用できる。これは生理学的事実あり、議論の余地はない。ほとんどの人が朝食をとらないと頭が働かないというのは、糖質に依存する状態になっているからであり、本来の状態ではない。喫煙者が、タバコを吸わないといらいらして頭が働かない、タバコを吸えば落ち着く、やはりタバコを吸わないと体に悪い。というようなものである。そんな馬鹿な理屈はもちろんない。非喫煙者はタバコを吸わなくても頭は働くし、イライラもしない。しかし、かつてそうであったことを喫煙者は忘れてしまっているかのようである。
糖質はまさに脳にとって麻薬のようなものである。強い依存性をもつため、ご飯、パン、麺類などを断つ、この糖質制限という食事療法に対して、初めから考えることすら拒否したくなる人も存在するのも、実は無理ならぬことでもない。

血糖値を上げるのは糖質のみである。脂肪やたんぱく質は血糖値を上昇させない。(この事実はアメリカの糖尿病の教科書では近年改訂記載されたが、日本ではまだ記載がなく、糖尿病の患者さんに教育されてもいない。)

血糖値があがるとインスリンが分泌され、グリコーゲンとして蓄えられる以外の余った糖質は、脂肪として蓄積される。またインスリンが存在している状況では、脂肪を分解して消費することはおさえられ、血糖値を下げることが優先される。
この血糖の上昇とインスリンによる低下(グルコーススパイクとよぶ)こそが血管を傷つけ、動脈硬化の最大の原因となり、あらゆる組織の老化を促進させ、また食後2,3時間ごとに訪れる空腹感の原因となる。
空腹感は血糖の低下時におこり、かならずしも実際に低血糖であるとは限らない。コントロールの悪い糖尿病の患者さんは、空腹時血糖は高値であるにもかかわらず、実際には健常者よりも強い空腹感を感じていることが多いのである。

朝食で糖質をとっていなければ、最低限必要な糖質は肝臓で糖新生によりつくられ、脂肪は分解され続け、血糖の上下動がないので、昼になって、おなかはからっぽの空腹状態であっても、強い空腹感は生じない。まさに事実は逆であり、朝食で糖質を(脂肪やたんぱく質であれば問題はない)とることが血糖の変動に振り回されるスイッチの始まりになっている。

以上のように太る原因は糖質の摂取とインスリンの分泌である。そうである以上、糖質をコントロールする食事療法はきわめて効率的である。カロリー制限が全く必要ないわけではないが、血糖の上下動による空腹感がすくないため、食事量をコントロールすることもさほど苦もなく可能である。

運動によって脂肪を燃焼させ、痩せようというのも現実的でない。太った人が長時間の運動をおかなえば膝や腰を故障するだけである。脂肪を燃焼させるのにどれだけの運動が必要かご存知の方も多いと思います。そもそも空腹状態で運動しては体に良くないというこれまた間違った知識によって糖質をとってしまえば、運動しても脂肪が燃えることもありません。逆に運動しなくても糖質制限によって、安静にしている時でさえ、おなかの脂肪は燃え続けることになります。
あくまでも内臓脂肪の蓄積の原因は余った糖質とインスリンの働きである。脂肪が悪玉にされ、結果的に糖質摂取の割合が増えてしまったことも、近年の糖尿病や肥満の増加の原因となってしまった。

当然、間違った考え方に基づくダイエットは非常に効率が悪く、成功の可能性は低い。そればかりか、むしろこれは人を太らすための方法であるのだから、結果が出ないのは全く個人の問題ではない。結果、病院に行き、本質的な問題は解決されぬまま、検査の異常値を正常化するためだけに薬を処方され安心するか、放置するかのいずれかとなる。

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