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玄米菜食→断糖肉食 で健康に

05.11.2014 · Posted in 健康, 断糖肉食, 砂糖・糖質

玄米菜食→断糖肉食+オーソモレキュラーで、潰瘍性大腸炎が完治。

先住民食を提唱する、長尾先生、自ら体験した実話は説得力あり。

玄米菜食にしたことによって起こる身体の変化、そして、断糖肉食にして起こる変化は、それを物語っている。

玄米菜食の人に歯周病が多いのも納得。

僕が肉食になったわけ

僕は予防歯科としての食生活改善法として、「先住民食」を提唱しています。先住民食とは狩猟採集で生活している先住民族の伝統的な食生活の栄養学的特徴を、現代の食生活で実践するというものです。その基本的な考えに「糖質制限」があるのですが、当クリニックではあえて糖質制限という言い方はしません。その理由は今まで書いてきました。

なぜ僕が先住民食を作り上げるに至ったか、それも今まで書いてきましたが、今日はその前の段階で実践していた糖質制限と出会った理由を書きたいと思います。

僕の経営している歯科クリニックは、昔はごく普通の歯科であり、治療内容もごくごく一般的でした。予防歯科といえば小児のフッ素塗布や、歯周病の定期的なメンテナンスくらい。開業してから4年くらいはそうでしたね。

今からおよそ3年くらい前からクリニックの宣伝も兼ねてFacebookを始め、Facebookでの友達のつながりが広がっていくうちに、分子整合栄養医学を知りました。その考え方や理論は当時の僕には衝撃的であり、これが本当なら今まで僕が信じてきたものはなんだったのだろうというほどのパラダイムシフトでした。

僕は今から10年ほど前から潰瘍性大腸炎という難病を患っていました。医者からは一生治らない病気であると宣言され、人生に絶望していました。それでも治ることの望みを持って自分なりに調べていた時に、新谷弘実氏の「病気にならない生き方」と出会いました。

その本を読んで感化された僕は、早速牛乳を断ち、肉を避けて菜食中心の食生活を始めました。その頃親からも東城百合子氏の「家庭でできる自然療法」を渡され、玄米菜食で粗食の食生活を行っていました。

ところが潰瘍性大腸炎は一向に良くなるどころか、むしろ悪化の一途をたどっていきました。ついには潰瘍性大腸炎の急性増悪によって、入院することになってしまいました。この時主治医からは大腸全摘を強く勧められたのですが、どうしても大腸を取りたくなかったので、死んでも嫌だと断りました。

そんな状態ですからクリニックの運営にも支障が出、クリニックの存続はおろか、歯科医師としての存在すら危ぶまれるようになっていました。

そんなときに出会ったのが分子整合栄養医学であり、糖質制限だったのです。

その考え方は今までの自分の考え方とは全く違っていました。それは当然すぐに受け入れられるものではありません。しかしオーソモレキュラーの実践者のお話を聞いているうちに、本当はこっちの考えの方が正しいのではないかという思いが沸き起こってきました。

どうせ自分は難病を抱える身。いくら玄米菜食を懸命に実践してきても、全く良くなる気配はない。それならオーソモレキュラーにかけてみるのも悪くないと考えました。しかし、セミナーを受けたり自分のクリニックで食事指導を始めたりする前に、まずは自分自身が患者として罹ってみようと考え、新宿溝口クリニックに通院することにしました。

溝口先生の指導通り、食生活を糖質制限に切り替え、肉や魚をたくさん食べるようになり、甘い物は完全に断ちました。サプリメントも推奨量をきっちりと飲みました。自分が納得できないものを患者に提供するわけにはいかないと思いましたし、何よりこれで治るなら安いものだとも思いました。潰瘍性大腸炎の苦しさは、なった人でしか分からないでしょう。それほどまでに苦しい日々だったのです。

食生活の改善とサプリメントを飲むようになってからも、半年くらいは何ら体調に変化はみられませんでした。潰瘍性大腸炎の薬である「アサコール」も、最大量を飲んで何とか診療ができるような状態でした。それでも勉強を深めるうちに分子整合栄養医学の正しさを確信するようになっていましたから、糖質制限とサプリメントを続けました。

一年くらいすると、腸の調子も落ち着いてきて、薬もだんだんと減っていきました。一年半くらいでアサコールは完全に飲まなくなって、下痢と血便も無くなりました。しばらくは再発が怖かったのでサプリメントは続けていましたが、今ではサプリも全く飲んでいません。再発無くもう一年半を過ごしています。

自分自身が潰瘍性大腸炎を治したということが、糖質制限の素晴らしさを実感している所以です。同時にあれだけストイックに玄米菜食に励んでいたにもかかわらず、どんどんと潰瘍性大腸炎が悪化していった過去の経験から、菜食中心主義は非常に危険であることも身を持って知っているつもりです。歯周病の患者さんの食生活を見てみれば、本当に判で押したかのように菜食中心で動物性タンパク質の摂取が少なく、穀物中心で甘い物をたくさん摂っています。これは本当に由々しき問題です。

このように自分の経験、臨床での所見、歴史や先住民族の伝統的な食生活と健康との関係を考えると、全く矛盾なく肉食こそが健康の秘訣であると断言できます。病気になって苦しむ人を少しでも減らしたい。僕自身のつらく苦しい経験が、僕が肉食、先住民食を広める活動の原動力なのです。

長尾周格氏のFacebookより

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