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加齢と認知症

07.08.2014 · Posted in 健康

人が加齢とともに、あらゆる機能が低下し、今までできたことが、どんどんできなくなっていく。ただ、できないだけではなく、記憶間違い、判断の誤りなども頻発する。

周りの人間は、「以前しっかりできていたのに、どうしたの?なぜ、わからない?」などと言ったとしても、仕方がない。

加齢とともに認知症が進んでいくのは仕方のないことで、進行を遅くするための良策だとしても、本人の意志がある段階で拒否しているのなら、周りが何かできることもない。まして、強制的に何かをさせるのは、本人の尊厳を傷つけることになる。

夜中の奇行やわけのわからない言動は、周りの負担が増えるが、それをおとなしくさせるには、今の医療だと、”鎮静剤を強くして黙らせる=思考を鈍らせて何も感じなくさせたり言動を鈍化させる”ということになる。

そこまでするのは、つまり、さらにボケさせるということ。家族としては暴言暴挙がなくなるので負担は楽になるかもしれないが、人としての意志や気力をも奪うことになる。

改善の見込みがないなら、何をやってもいいか、というと、限度がある。

加齢の衰えと認知症は、クスリを投与したり何らかの治療を施したりして劇的な回復は見込まれないので、静かに見守るしかない。

治療などで本人が真当になんでも普通にできることに期待するより、周りの人間がストレス・コントロールや負担の軽減などをうまくやっていくしかないのではないか。

本人の状況を、周りの介護する側の耐性や生活水準のキープの限界は、どこか。

そこをどう判断するか。人によって、家庭によって、家族関係によって、それぞれ違うので、判断は介護する側の自分との闘いになるのではないか、と思う。

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