『いってらっしゃい』『いってきます』に込められた意味
『いってらっしゃい』
『いってきます』
日常の挨拶として当たり前に何の気なしに使われている言葉だが、古来、日本では言葉には霊力が宿ると考えられており、『いってらっしゃい』『いってきます』には強い”言霊パワー”が秘められていると言われる。
●『いってきます』
「行きます」+「帰ってきます」
“今から出かけます、そして帰ってきます”と、再び帰って来るという強い意味が込められた言霊。
昔は旅をするのも命がけ。で「いってきます」と言うことで、「必ず帰ってきます」という誓いをしたという。
●『いってらっしゃい』
「行って、無事に戻ってきてください」という意味が込められる言霊なのである。
●『ただいま』
「いってきます」の”言霊による約束”を果たした言葉。
●『おかえりなさい』
「約束を守って帰ってきてくださった。ありがとう」の感謝の言葉。
特攻隊員が出陣するときの挨拶は「いってきます」ではなく、帰らない決心「いきます」だった。
●言霊信仰とは
言葉を口にすればその通りになるという信仰。「良い言葉」「めでたい言葉」を口にすれば良いことが起き、「悪い言葉」「忌み言葉」は口にしてはならないという考え方。
日本は山上憶良が「言霊によって栄える国」と詠んだ。
山上憶良:「倭(やまと)の国は皇神(すめがみ)の 厳(いつく)しき国言霊の幸(さき)はふ国と語り継ぎ言ひ継がひけり」(万葉集)
「いってきます」も「いってらっしゃい」も、言葉を発する側の相手への思いが強く、言葉に秘められている。
●『いってらっしゃい』『いってきます』に秘められた【言霊の力】
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