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市販の風邪薬は、環境ホルモン成分入りで子どものADHD増加、精巣がん10倍のリスク

11.19.2014 · Posted in 医療全般

市販の風邪薬に含まれるアセトアミノフェンは、環境ホルモン様物質。

妊婦が飲むと、子どものADHD増加、精巣がん10倍のリスクがある。

【「パブロン」「ベンザブロック」「ノーシン」は環境ホルモン成分入りで子どものADHD増加、精巣がん10倍のリスクも 】

デンマークの妊婦を追跡調査した最新の調査で、風邪薬「パブロン」(大正製薬)「ベンザブロック」(武田薬品)や妊娠中の鎮痛剤「ノーシン」(アラクス)などに含まれる「アセトアミノフェン」という成分が、生まれてくる子どもADHD(注意欠陥・多動性障害)発症リスクを高めることが分かった。

2014年4月にアメリカの権威ある米国医師会学会誌に発表されたものだ。

アセトアミノフェンは、2012年に世界保健機関(WHO)が発表した報告書でも、環境ホルモン作用により子どもの先天異常の一つである停留精巣を引き起こすリスクが指摘された。妊娠中に服用する薬は、事前に医者に相談するよう指導されるが、デンマークの調査でも、妊婦の50%以上が気軽に買える市販の鎮痛剤を使用しており、これら深刻なリスクは、ほとんど消費者に知られていない。

メーカーも「危険性ゼロというものはない」「厚労省が動くほどの証拠が固まるまでは対応できない」(アクラス)と相変わらず無責任な態度だ。薬害被害にあわないためにどういう姿勢が必要なのか、お伝えしたい。

【Digest】
◇WHOが「ノーシン」の危険性を指摘
◇赤ちゃんの停留精巣がデンマークでは50年間に9倍増加
◇妊娠8週~14週鎮痛剤使用で停留精巣リスク最大16倍に
◇動物実験でも「ノーシン」の用量の8倍程度でラットに異常
◇2014年の最新調査では7歳児のADHDのリスクも上昇
◇ノーシンのアラクス「厚労省が動くまでは対応できない」
◇「バファリン」も「イブ」は代替にはならない

「効いたよね、はやめのパブロン」「あなたの風邪に狙いを決めて、ベンザブロック」…冬を前にして、風邪薬のコマーシャルが頻繁に流されている。

これら風邪薬に配合されている鎮痛解熱作用の成分は「アセトアミノフェン」といい、頭痛薬「ノーシン」にも使われている。

同じ鎮痛解熱作用を持つ成分としては「イブプロフェン」や「アセチルサリチル酸」などの非ステロイド系抗炎症薬成分もあるが、これらは妊娠後期に使用すると胎児に異常を起こすことが知られており、妊婦は使用できないことになっている。

それらに比べ、アセトアミノフェンは作用が弱いため、妊娠中でも比較的安全に使用できる薬、とみなされてきた。

右図は、「アセチルサリチル酸」を使った「バファリン」(ライオン)と、「イブプロフェン」を使った「イブ」(エスエス製薬)、「アセトアミノフェン」を使った「ノーシン」の添付文書の抜粋だ。

◇WHOが「ノーシン」の危険性を指摘
 
ところが、世界保健機関(WHO)が2012年に発表した「内分泌かく乱化学物質の化学の現状 2012年版」 の要約版日本語訳の11ページには、「男児の停留精巣は、妊娠中のジエチルスチルベストロール(DES)、多臭化ジフェニルエーテル(PBDE)への曝露、あるいは農薬への職業的曝露と関係づけられる。また最近では鎮痛剤パラセタモールとの関連の証拠も見出されている」とある。その「鎮痛剤パラセタモール」が「アセトアミノフェン」のことなのだ。

要約版ではない英語のフルレポートを読むと、近年増加傾向にある男性生殖機能の異常の中に、停留精巣の説明が以下のように記されている.

 
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http://www.mynewsjapan.com/reports/2099

内海聡氏のFacebookより

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