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Posts Tagged ‘児童養護施設’

虐待児の施設入所から里親委託へ

08.02.2017 · Posted in 子ども

里親の適性や研修などの体制は大丈夫なのだろうか?

お金が欲しくて里親になったり、家庭内で虐待の可能性もあるのに、どのようにチェックするのだろう?

都市部では虐待児が増え、施設不足になっており、単純に受け入れ施設がないのと予算不足で、里親委託にシフトするなら、かなり問題。

●虐待児ら施設入所停止 里親委託75%目標
(毎日新聞2017年7月31日 22時45分)

 厚生労働省は7月31日、虐待などのため親元で暮らせない子ども(18歳未満)のうち、未就学児の施設入所を原則停止する方針を明らかにした。施設以外の受け入れ先を増やすため、里親への委託率を現在の2割未満から7年以内に75%以上とするなどの目標を掲げた。家庭に近い環境で子どもが養育されるよう促すのが狙い。

 同日の有識者検討会で了承された。未就学児の入所停止は速やかな実施を目指す。

 2015年度末時点で、親元で暮らせない子どもは約3万6000人。このうち83%は児童養護施設や乳児院で育てられ、里親に預けられるのは18%にとどまっている。しかし、子どもの発育には施設よりも家庭的環境での養育が望ましいとされる。

 そのために、就学前児童の75%以上を里親に委託する目標を設定。養育に特に重要な時期にある3歳未満児は5年以内、3歳以上も7年以内に目指すとしている。就学後の児童についても10年以内に50%以上を掲げる。目標の実現に向け、遅くとも20年度までに里親への支援体制を強化。研修制度の充実や里親支援員の配置などに取り組む。

 また、養父母が戸籍上の実の親になる「特別養子縁組」については、5年以内に現状の2倍となる年間1000人以上の縁組成立を目指す。現在の制度は、年齢要件や養子のあっせん手続きなどに課題が指摘されており、改善に取り組む。

 一方で、両親間のDV(ドメスティックバイオレンス)を目撃するなど専門的なケアの必要なケースは施設入所を認める。ただし、定員6人以内の小規模な施設に限定し、入所期間も原則的に就学前は数カ月、就学後の児童は1年以内とする。【藤沢美由紀】

・「家庭的養育」へ一歩
 厚労省の「施設入所停止」の方針は、「家庭的な環境での養育」という理念と、大半が施設で暮らす現実の隔たりの解消に取り組む強い意志を示したものだ。

 子どもの健全な成長には特定の大人との愛着関係が重要とされ、愛着形成が不十分だと将来的に人間関係を築くのが苦手になるケースもある。だが、現状では8割以上の子どもが乳児院や児童養護施設で職員と集団生活を送る。

 昨年成立した改正児童福祉法は、家庭と同じ環境での子どもの養育推進を国や自治体の責務と明記。特別養子縁組や里親による養育の推進を明確に打ち出しており、今回の方針は、具体的な一歩を踏み出したと言える。

 現在、児童養護施設と乳児院には約3万人の子どもがいるが、登録里親数は約1万世帯にとどまり、目標実現は容易ではない。里親のなり手の確保など子どもたちの受け皿確保に向け、国には実効ある施策が求められる。

世田谷区、児童養護施設出身者のための奨学基金をスタート

04.03.2016 · Posted in 子ども

世田谷区長の保坂さん、着々と実行。

社会党のときから、う〜ん今一歩と思っていたが、区長になると、着々と市民の声を反映した区制を実行。
こういう人こそ政治家になって国政を担ってほしい。

他の自治体でも、どんどん真似して欲しい。
賛同する自治体の長が増えて国にも影響してほしい。

●「児童養護施設を巣立つ若者への奨学基金」の募金を始めます
(Huffington Post  2016年04月01日)

2016年4月1日から世田谷区で、児童養護施設等を退所した若者に対して進学時の学業と生活を応援する「せたがや若者フェアスタート」が始まります。そのため、区は2016年度(平成28年度)予算で5000万円を拠出して「世田谷区児童養護施設退所者等奨学基金」をつくりましたが、社会全体で幅広く支援にご参加をいただき応援の輪を広げたいと願い、区民及び一般の皆さんへ募金の呼びかけを始めました。この基金への寄付は、「ふるさと納税」(ワンストップ特例も可)の対象にもなります。(基金への寄付の詳細は、こちらを御覧下さい→)「児童養護施設を巣立つ若者を応援します」(世田谷区)
(さらに…)

児童養護施設で暮らせる期間 22歳まで

02.27.2016 · Posted in 子ども

やっと22歳まで延長された!良かった!

児童養護施設では、18歳になるとでなければならず、高校卒業後、就職して自立を余儀なくされていた。

施設で暮らす子どもたちは、保護者に頼れないため、高校卒業前に住む場所探しや電気やガスなどの手続きなど、自立して生活する準備をしないといけないが、18歳は未成年なので、家を借りる保証人や敷金・礼金などの問題、携帯電話契約の保証人などで、施設の職員を頼らざるを得なかった。施設の職員が個人的に、お金を貸したりしているケースもある。

いきなり1人暮らしで仕事をするのも厳しいため、住み込みや寮がある仕事を選ぶ場合も少なくない。

実際に、18歳でぽんと社会に1人で放り出されて1人で生きていけ!というのはあまりにも酷だ。肉親も親戚も頼る人もおらず、仕事が長続きしない人やいろいろ問題を抱えてドロップアウトしてしまう人も多い。

高校卒業後、22歳まで施設で暮らすことができれば、18歳からの4年間でいろいろな経験ができ、自分の道を見据えながら将来を考えられると思う。

●児童養護施設で暮らせる期間 22歳まで延長へ
(NHK 2月26日 7時26分)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160226/k10010422211000.html

虐待などのため親元を離れた子どもたちが暮らす児童養護施設について、厚生労働省は、原則18歳までとされている施設で暮らせる期間を22歳まで延長し、支援を強化する方針を固めました。 (さらに…)

日本の児童養護施設の実態

06.29.2015 · Posted in 子ども

日本の児童養護施設を取材したアルジャジーラの番組。

日本の子どもたちに人権がない。

子どもに衣食住だけ与えればいいと考えている日本政府。

施設より里親家庭の方が、愛情も体験も生きる術も得られるのに、施設職員の仕事を無くさないためだけに、施設を優先する日本。

施設のルールに縛られた生活で自分で考えて生きる術を身につけずに大人になって、いきなり社会に放り出される。

先進国のなかでも異常に遅れている日本の社会的養護。

WHOから人権侵害とまで言われている。

日本のメディアは、この実態を伝えない。
海外の番組は、日本のメディアでは伝えないことを伝えてくれる。

●日本の見捨てられた子どもたち

http://blogos.com/article/109556/

日本ではあまり知られてない日本の子どもの貧困問題をカタールの衛星テレビ局、アルジャジーラが放送した。この番組、「Japan’s throwaway children 」(日本の見捨てられた子どもたち)に日本語のテロップがつけられyoutubeで公開されている。

社会的擁護〜児童養護施設について

09.03.2014 · Posted in view, 子ども

現在の児童養護施設の状況に対して、里親を薦めるべきというヒューマン・ライツ・ウォッチの土井さんのインタビューだが、

「国の税金を使って社会的養護をしているのに成人して納税できる大人になってない」

ものすごい発想。投資価値に見合う成果を出せ、という発想だ。

里親が進まない背景は様々あって単に欧米とは単純に比べられない。

欧米ではキリスト教的発想で、金持ち・セレブは多額の寄付や、養子縁組をするのが、一種のステータスのような状況。貧困や虐待から子どもを救うのだから、経済的には恵まれた環境で成長できるので、一見、子どもは幸せに見えるかもしれないが、子どもにとって、本当の幸せなのかどうかわからない。
(さらに…)