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Posts Tagged ‘心のケア’

被災者7割が心身の不調

03.10.2013 · Posted in 震災復興

NHKの1000人に対するアンケートで、被災者の7割もの人が心身に不調を訴えている。

気分が沈みがち」の37%、「よく眠れない」32%、「意欲がわかない」28%、抑うつ状態の人がかなりの多さ。
アルコール依存の人も増えているだろうし、このまま悪化すると自殺に結びついてしまう。
「65歳以上の高齢者で不調を訴えた人は、75%」もひじょうに高い数値。
早急な対応が必要だ。

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●被災者の7割 心や体の不調訴え NHKニュース
http://smar.ws/p72ht
3月9日 7時8分 NHKニュース

NHKが、岩手・宮城・福島の3県の1000人余りの被災者にアンケートを行ったところ、この1年で、7割が震災や事故の影響で心や体に何らかの不調を訴え、高齢者だけでなく特に40代や50代の働き盛りの世代でも体調が悪化していることが分かりました。

NHKでは東日本大震災と東京電力福島第1原発の事故が起きてから2年になるのを前に、去年12月から先月にかけ、被害が大きかった岩手・宮城・福島の3県の被災者や事故の被害者に、アンケートを行い、1006人から回答を得ました。

この中で、震災や原発事故による影響で1年前からこれまでに心や体にどのような不調が出ているか複数回答で尋ねたとところ、
▽「気分が沈みがち」と答えた人が最も多く37%で、次いで▽「よく眠れない」が32%と、▽「意欲がわかない」は28%、▽「薬が必要になった」が25%、▽「血圧が上がった」が23%で、何らかの不調を訴え、体調が悪化した人は、全体の70%に上りました。年代別に見てみますと、▽65歳以上の高齢者で不調を訴えた人は、75%と、震災発生から1年までの時期に比べると「歩きにくくなった」人が2倍になるなど、ほとんどの質問項目で増えていました。一方、▽40代から50代の働き盛りの世代でも、72%が何らかの不調を訴え、体調が悪化していて、「気分が沈みがち」が41%、「飲酒・喫煙の量が増えた」が24%と多くなっていて、いずれも1年前に比べて増えていました。また、30代以下では何らかの不調を訴えた人は52%で、ほとんどの項目で1年前より減っていました。

被災した人たちの健康状態の調査に当たっている東北大学の辻一郎教授は「復興の道筋が見えないことが、中高年の心身の不調につながっていて、アルコール依存やうつに悪化していくのを防がなくてはならない。
医療的なケアだけでは解決しないので経済対策や雇用対策などを進めることが最大の薬になる」と指摘しています。

放射能による健康被害と家族

09.20.2011 · Posted in view, 原発・放射能, 子ども

放射能の食品への影響が深刻だ。特に、小さい子どもがいる家庭の母親は、食品の産地表示、放射線測定値を気にする人も増え、なかには、学校や保育園の給食をお弁当に替え、牛乳を飲ませない代わりに水筒を持たせる人もいる。小さい子どもを持つ親が、放射線による内部被曝をどうにかして防ごうというのは切実な思いだ。

そんな心配するママたちのなかで、こんな話を聞いた。 (さらに…)

ボランティアも心のケアを

05.07.2011 · Posted in 社会貢献, 震災復興

東日本大震災後、ボランティアをしようとする人が増えている。被災地の惨状を知ると、被災者のために、何かしなければという焦りにも似た感情が出てくる人が多い。

ボランティア向けメンタルケア・セミナー 【被災者支援の際に知っておきたいメンタルケアの知識】に参加した人たちを見て、「被災者のためにできることを」という気持ちで、なんの準備も心構えもなく被災地に出向くと、想像しえなかった状態に陥ってしまうのを痛感した。 (さらに…)

子どもを暴力被害から守る 予防プログラムで生きやすい社会を

03.09.2011 · Posted in Interview, 子ども

特定非営利活動法人 おきなわCAPセンター 事務局長 糸数 貴子さん

●安心・自信・自由に生きる権利

「SAFE・STRONG・FREEは、CAPの登録標語で、『安心・自信・自由に生きる権利は誰だってある』という意味です。多様な人が受け入れられる社会になってほしい」。

CAPとは、「Child Assault Prevention(子どもへの暴力防止)」の頭文字をとったもので、子どもが暴力から自分を守るプログラムをワークショップを使って行っている。CAPは、1978年に米国で生まれ、世界16カ国に広がり、日本には1985年に森田ゆりさんによって伝わえられた。家庭内暴力、いじめ自殺、虐待の増加という社会的背景が後押しし、現在、北海道から沖縄まで 130以上のグループが活動している。

おきなわCAPセンターは、児童相談所の職員や精神科医、カウンセラーが集まって行っていた虐待についての勉強会が前身で96年に設立された。今までにおきなわCAPセンターで養成講座を受けた人は200人以上、現在、約50人がメンバーに登録しており、3人1組で沖縄全土から離島まで出向いて、ワークショップを行っている。小学生向けは授業の2時間、中学生は授業の2時間×2日間、大人向けは2時間のワークショップを、多いときには年間200回も開催している。 (さらに…)