心臓病の主因は、コレステロールではなく、慢性炎症
心筋こうそくの患者の約半分は、コレステロール値が正常か低め。
九州大学の研究では、コレステロール値は50も上昇したにもかかわらず、虚血性心疾患の発症率も死亡率も横ばい。
つまり、心臓病とコレステロール値は、関係がない。
「心臓病の主因はコレステロールではない」
つい数年前まで、心筋こうそくなどの心臓病は、血液と配管の問題であるとされていました。血液中のコレステロール値が高まり、脂肪が動脈血管にたまり、それが塊(かたまり)となって、血液の流れが悪くなる。そしてこれが心臓まで通らなくなるとされてきたわけです。
しかし、心筋こうそくの患者の約半分は、コレステロール値が正常か低めです。
福岡県久山町で九州大学が行った研究では、住民の被験者がはじめの検診から約20年の間に再検診したところ、コレステロール値は50も上昇したにもかかわらず、虚血性心疾患の発症率も死亡率も横ばいでした。また、脳こうそくは半減していました。これらの研究は海外にも同様なデータがあります。
では、心臓病の原因はなんでしょう。 (さらに…)