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「植物ホルモン剤」でつくられる不自然な植物

02.16.2015 · Posted in food, 遺伝子組み換え

植物の種がない方が食べやすいといって「植物ホルモン剤」が使われている。

どんどん不自然な方向に人工的につくられる植物。

化学薬品を使って、自然の摂理を曲げてつくられる不自然(異常)な植物を食べて、影響がないわけがないのではないか。

●「植物ホルモン剤」

今の農業は、着果と種消去のために、一部、植物ホルモン剤を使います。自然栽培的に植物ホルモン剤の是非を問われることがありますが、考えるまでもなく非です。

現代の食料生産において、例えば「種が無い方が食べやすく便利」とか「冬でも夏野菜が食べたい」とか「安定供給してもらわないと困る」とか「出来るだけ安く」という要求があり、植物ホルモン剤の安易な使用が促されています。

植物ホルモンは、植物が本来持っているものだから、使用しても問題ないということを言われる人もいますが、植物の本来の成長スピードを加速するものですから、植物にとっては大きな迷惑です。

農業に使用される植物ホルモンで有名なものは、以下の三つです。もちろんそれ以外にもありますが。

1)「オーキシン」

「オーキシン」はナス科などの農作物の着果のために使用されます。受粉しなくてもこのオーキシンの作用により着果するため、最近はよく使われています。

オーキシンは天然のものは安定性がなく利用ができないため、合成オーキシンが使われますが、問題はこの合成オーキシンです。以前は2,4-Dという薬剤が使用されていました。ベトナム戦争の時に散布された枯葉剤の主成分の一つです。この2,4-Dはその製造過程でダイオキシンを含みやすく、環境にも人体にも悪影響を与えます。

最近は4-CPAという薬剤を使用しますが、当然毒性試験によって肝臓・腎臓等に問題があるとの結果が出ています。もちろん使用量が少ないので、結果的には毒性は認められていません。ただ、こうしたものを使用すると、多くは種ができません。生命の尊厳でもある種を作らせないというのが一番の問題でしょう。

収穫量が増える、つまり安定供給と冬場でも着果する(ハウス内)という利点もありますが、結果的に種のできにくい、不自然なトマトを作りを続けることになってしまいます。
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