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[No.13:隠れ家的ブティック・ホテル『ザ・チェンバース』]


 先週もお伝えした通り、昨年ホテル・ハドソン、Wユニオン・スクエア・ホテルがオープンしてからというもの、グルメ・レストランやスタイリッシュなバーを設けたブティック・ホテルは完全にニューヨーカーのためのホット・スポットとして定着しつつあります。

 今回ご紹介する『ザ・チェンバース』は大型ホテルが集中するミッドタウンのど真ん中にありながら、ソーホーのロフトのようにカジュアルで広々していて、しかもお洒落でくつろげる空間というコンセプトのブティックホテル。5番街に程近い56丁目に位置し、高級ブランドショッピングには最適なロケーション。

 このザ・チェンバース、外にはホテル名やサインが一切出ておらず、目印となるのは入り口の上の15というアドレスと、クルミの木を用いた高さ4m近い大きな扉のみというのも隠れ家っぽくて面白いところ。

 このホテルのデザインを手掛けたのは、スタイリッシュでトレンディなレストラン・デザインを手掛けたら右に出るものはいないといわれるデビッド・ロックウェル。

 天井は高く、家具は低く、いろいろなスタイルが混ざり合ったインテリアに仕上がっている他、天井はわざと打ちっぱなしのコンクリート、スチール素材の窓枠といったソーホーのロフトをさらにリアルに演出するためのディテールも盛り込まれています。

 更に各フロアの壁は12人のアーティストによるぺイント、スカルプチャー等でデコレートされているという手間の掛けようで、宿泊費も$425〜と結構なお値段。

 ホテルに併設されているレストラン“タウン”は、ニューヨーカーの社交場としても人気。また、ロビースペースも様々なレセプションやパーティー会場として使用されています。

 ホテル・ハドソンに比べて価格的にも雰囲気的にも敷居の高いホテルではありますが、よりエクスクルーシブな気分を味わえること間違いなしのスポットと言えそうです。

---2001.8.28 (c) Kayoko Okochi ---

 

 

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