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[No.25:期待される「メイド・イン・ニューヨーク」]


 9月11日のテロ以来、NY市は市民に対し、ダメージから一刻も早く立ち直り、NYの経済を活性化させるためにも、通常通りの生活を送ることを呼びかけています。

 テレビではセレブリティを使った ”I Love NY”のCMを流し、大々的なキャンペーンを展開。観光客が激減してしまったブロードウェイ・シアターも最近は地元ニューヨーカー達が詰め掛け、興行成績も持ち直してきているとのこと。

 しかしながら、アメリカ人一般の心理状態はまだ安定するには及ばず、エンターテイメント産業をはじめ、外食、アパレルとも売上が落ち込んでいるのはいうまでもありません。特に高級アパレルブランドの売上降下は著しく、プラダ、グッチ、ティファニー、ルイ・ヴィトン、シャネル、フェンディといったブティックもガラガラの状態。

 旅行者が減ったというのも原因の一つですが、このような惨事を目の当たりにし、人々が今、ブランドにこだわり、大金を使う意味に疑問を感じてしまったというのが本当のところのようです。

 また、9月9日の日曜日からスタートした今年のニューヨーク・コレクションは、9月11日朝のテロを受けて、予定されていた残りのショーは全てキャンセル。

 10月末に新たなファッション・ウィークで作品を発表したブランドもあれば、ドナ・キャラン、カルバン・クライン、マイケル・コースといったニューヨークを代表するデザイナーを始め、多くの若手デザイナーは、自社ショールームや小さなスタジオで通常よりはるかに小規模のファッション・ショーを、バイヤーと一部のメディアのみを招待して行ったそうです。

 いずれにしても、ショーが予定通りできなかったということ、それにこの状況下においての受注額の激減は否めません。

 そんな中、ニューヨークのデザイナーにとって、比較的明るいニュースは、アメリカの大手百貨店の間で、「メイド・イン・ニューヨーク」のアパレル製品を大々的にプロモートするキャンペーンがスタートしようとしていること。

 テロから約2ヶ月が経とうとしていますが、あらゆる面でのダメージの余波はまだまだ続いており、完全に元に戻る日は遠いといった感じです。

---2001.11.20 (c) Kayoko Okochi ---

 

 

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