１月20日の日曜日、L.A.のビバリー・ヒルトンホテルにてゴールデングローブ賞の受賞式が行われました。ゴールデングローブ賞はアカデミーに先立ち、「ハリウッド外国人映画記者協会 (Hollywood Foreign Press Association)【HFPA】」に所属する会員の投票により、毎年１回決定される賞です。

　ゴールデングローブ賞で受賞した作品（人）がそのままアカデミー賞でもダブル受賞ということも多く、注目度の高い催しですが、昨年は特に話題になったという作品が少なかったことや、テロの影響で厳戒警備体制のもと開催された今回の式典は、やや盛り上がりにかけるものでした。

　賞レースといえば受賞作品の話題もさることながら、セレブリティの衣装がクローズアップされることが常ですが、こちらも普段ほどメディアに騒がれることもなく地味な服装が目立ったという印象。というのも多くの人がブラックのドレスやタキシードという定番の装いだったということ。

　そんな中でトレンドをピックアップしてみると、ブラック、ヌードカラー、レッドのドレス、タキシードなどが挙げられます。“A Beautiful Mind”で助演女優賞を獲得したジェニファー・コネリーは、胸元が大きくあいたNarciso Rodriguezのブラックドレスにアクセントにつけた白い花がとても印象的でした。

　またミュージカル部門の主演女優賞を取った二コール・キッドマンはトム・フォードがデザインしたサンローランのストラップレス・ブラックドレスで、いつもながらファッションセンスの良さをアピール。

　ドラマの内容だけでなく、数々のファッショ流行を生んでいる“Sex and theCity”のサラ・ジェシカ・パーカーとシンシア・ニクソンもそれぞれ ChanelとDonna Karanのブラックドレスを着用。

　昨年のアカデミーの時のドレスが不評だったケイト・ハドソンはVersaceのセクシーなヌードトーン・ビーズドレスで名誉挽回し、”フレンズ”でノミネートされたジェニファー・アニストンはDolce & Gabbanaのブラックタキシード姿でブラッド・ピットと会場に現れ、アリー・マクビールのカリスタ・フロックハートは、オスカーデラレンタのコーラルピンクドレスが鮮やかで素敵でした。・・・と、話題にのぼったのはこんなころです。

　ハリウッド女優ともなれば専属のスタイリストがついているし、アパレルメーカーから無料でドレスを支給され、その中から選んで着用することも多いというのが実状でこれが彼女たちのファッションセンスであるとは言い難いのですが、ドラマや映画の中で見るのとは、また違った雰囲気を感じることができるのも、多くの一般人の関心を集めているのだと思います。

　アカデミー賞ではどんなスタイルを見せてくれるのか、また楽しみにしたいと思います。