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[No.39:インテリアに投資するニューヨーカー]


 9月11日のテロの事件以来、アメリカ経済は大きな打撃を受け、失業者が増加しており、精神的な不安や価値観の変化から、消費者が今までのようにレストランでの食事や、旅行、贅沢品にお金を使わなくなりました。多くの人々は以前より外出する機会が少なくなり、家で家族やごく親しい友人たちと時間を過ごしていると言われています。

 このような社会的現象を受け、好調に売上を伸ばしているのが、レンタルビデオやDVD、ゲーム機、高画質TVといったホームエンターテイメントやインテリア業界。カウチポテトという言葉があるように、アメリカ人はテレビが大好きなので、さらに充実したハード&ソフトウエアを求める人が多いというのも納得です。

 インテリアが好調な理由というのは、家で過ごす時間が多くなったために、さらにリラックスできるよう、また雰囲気を変えようと模様替えをする人が増えているということ。

 たとえば、アロマキャンドルやポット、ちょっとした装飾品などの簡単なものから、家具の買い替え、カーテンや壁紙を変えたり、部屋のペンキを塗り替えるなど大掛かりなものまでいろいろ。

 日本では持ち家でもない限り、壁に穴ひとつ開けることもできないというケースがほとんですが、アメリカではドリルを使ってがんがん穴をあけて棚をつけたり、フックをつけたり、ペンキの色を塗り替えたりするのは当たり前。

 だから倉庫のように大きいDIYストアがあり、材木からドアノブやハンガー、バスまわりのパーツといった様々なデザインとニーズに合わせた細かいインテリアグッズが何でもそろいます。

 手をかければかけるほど達成感がわき、また新しい空間を披露するために、パーティーを開くという楽しみもできます。今はトレンディで刺激的なバーで遊ぶよりも、一番落ち着く自分のスペースで大切な人々とクオリティの高い時を過ごすのが、ニューヨーカーにとって重要視されていることのひとつといわけです。

---2002.2.26 (c) Kayoko Okochi ---

 

 

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