[No.40:私だけの婚約指輪]
TVドラマ「Sex and the city」に描かれている女性たちのように、運命の人を捜し求めながらシングル生活を謳歌するというライフスタイルが主流のニューヨーカーも、近頃は何時終わるか分からないという危機を実感し、生きているうちに幸せになろうということで、婚約するカップルが増えているといわれています。
昨今のアメリカのウエディング事情はというと、すでに用意されたものから選ぶのではなく、それぞれのカップルの特徴が出せるような演出、また夢を実現する特別オーダーを選ぶ人々が増えているとか。特にNYではセレモニーから、ドレス、ジュエリー、ミュージックセレクション、フォトアルバムまで、すべてのエキスパートが存在し、どんなビジョンも実現が可能であると言われています。
女性にとって一生の愛の証となる婚約指輪はとても重要なアイテム。どのカップルも購入する前にダイヤモンドのカット、カラー、カラットについて研究をし、ジュエリーストアのアポを取って時間をかけて選びます。
もし気に入ったデザインがなければ、カスタムメイドの注文を出すことも珍しくありません。というのも最近は、典型的な大粒のブリリアントカットより、オーバルカット、エメラルドカット、クッションカット、プリンセスカットといったカット面が少なめの石が好まれており、それに加え現在・過去・未来を意味するスリーストーンや、サファイアとダイヤのコンビネーション、スクエアの土台に丸いダイヤが埋め込まれているものなど、デザインが豊富になり、また人と違うものが欲しいという女性が多いというのが理由です。
またウエディングドレスはというと、アメリカではレンタルなどせず、みんな自分のドレスを購入します。NYではセレブリティの間でも人気のVera Wangのウエディングドレスが有名ですが、その他のブティックでも独自で開発したエクスクルーシブのデザイナードレスを置いたり、カスタムメイドを提案したりして差別化をはかり、多くの女性たちを魅了しています。
オーダーは、デザインや素材を選び、ドレスからベール、シューズ、グローブ、ハンドバッグまでトータルでできるので、世界にひとつしか存在しないオリジナルを着用することができるという意味でも夢が膨らみそうです。
次回も引き続きウエディングのテーマをお送りします。
---2002.3.5 (c) Kayoko Okochi ---
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