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[No.13: 乾燥はシワの大敵]


 誰でも年をとるのは嫌なもので、シワが増えて喜ぶ人はそういないのではないでしょうか。顔のシワの最大の敵は紫外線といいましたが、もうひとつの大敵は乾燥です。

 顔の皮膚表面が乾燥しつづけると、角質層の表面が乾いてはがれやすくなり、角質層の並びに乱れができます。するとその隙間から水分が蒸発し、さらに乾燥が進みます。その結果、水分を失った表皮は薄く硬くなり、小ジワができてしまうのです。

 本来の角質層には水分がなくならないように、また、外部からのトラブルを防ぐためのバリア機能があり、健康な肌なら簡単には乾燥しません。

 しかし、女性の場合、角質細胞の保湿力を担うアミノ酸と角質間脂質が年齢とともに減少するため、20歳を超えると、乾燥しがちになります。20歳過ぎのお手入れを怠ってしまうと、角質層の乾燥からできた小ジワから紫外線が侵入し、乾燥を進ませるとともに、亀裂も深くし、大きなシワを作ってしまいます。

 紫外線のUV-Bは角質層や表皮の基底細胞に作用し、小ジワをつくり、UV-Aは、皮膚の深いところにある真皮にまで達し、弾力細胞を変質させ、深い小ジワを作ります。

 シワの予防法には、まず紫外線対策に、外出時にサンスクリーンをつけること。UV-Bから肌を守るは、SPF20を目安に。UV-Aをカットする指標になるPA値は、PA++であれば大丈夫。次に乾燥対策には保湿ですが、角質層の水分をキープする保湿剤、細胞間脂質の成分であるセラミドなどが配合されたものがおすすめです。

 お肌の乾燥は生活環境や洗顔法に関係するし、紫外線は外出すれば大なり小なり浴びるものです。シワを防ぐには、毎日の肌のコンディションチェックとお手入れが欠かせないということになりそうですね。

---2000.4.8 (c) Mica Okamoto ---

 

 

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