[No.20: 敏感肌のためのサンスクリーン]
サンスクリーンも毎年進歩しているようで、白残りしないものや伸びのよいものが開発されています。しかし、夏場だけサンスクリーンを塗って、かぶれたことのある人もいるのではないでしょうか。かぶれるほどではなくても、日頃塗っていないだけに、サンスクリーンを塗ったところだけ、なんとなく違和感を感じたり、かゆみが起きたりという人もいると思います。
この原因は吸収剤にあります。以前、トラブルを起こしていたサンスクリーンの成分は紫外線吸収剤で、パラアミノ安息香酸と呼ばれるものです。紫外線吸収剤は紫外線に当たると化学変化を起こします。その際にできる物質が、肌を刺激するのです。しかし、最近のサンスクリーンには低刺激性のものが使われており、かぶれを起こす人は激減しましたが、1%足らずの人がアレルギーを起こしています。
アレルギーやかぶれる心配のある敏感肌の人は、紫外線吸収剤を含まないサンスクリーンを使うといいでしょう。紫外線散乱剤だけを使ったもので、白さは少し目立ちますが、肌のトラブルはほとんど起こさないことが大学病院などの臨床試験で確かめられています。
散乱剤としてよく使われる成分は、UVBの反射率の高い酸化チタンとUVAの反射率の高い酸化亜鉛があります。これ以外の成分が入っていないものを選ぶと安全かもしれません。実際、散乱剤のみの成分で子ども用、アトピーでも使える敏感肌用とうたった製品が発売されています。
敏感肌の人は、帰ってきてからのお手入れも忘れないようにしたいもの。外から帰ったらサンスクリーンはきちんと洗い流し、余分な成分が残らないようにし、また、保湿も忘れずに行いましょう。
---2000.5.27 (c) Mica Okamoto ---
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