[No.41:秋の肌トラブル「大人ニキビ」を撃退!]
秋は、1年中で最も肌が荒れる時期です。夏の日焼けで肌が疲れているうえに、夏バテや冷房による冷え、暑さによる寝不足に加え、気温や湿度の変化、生活のリズムの崩れなどが加わり、様々な肌トラブルが起こりやすくなります。なかでも多いのが、ニキビ!秋のニキビ撃退法をご紹介します。
■大人ニキビは、思春期のニキビとの違う!
ニキビができる主な原因は「皮脂の過剰な分泌」と「毛穴のつまり」ですが、20代以降にできるニキビ、いわゆる「大人ニキビ」は、きちんと洗顔さえすればいいというわけではありません。
ホルモンバランスが安定していない思春期にできるニキビは、男性ホルモンの活発化による過剰な皮脂分泌が原因です。一方、
20代以降の大人ニキビは、ストレス、睡眠不足、ホルモンバランス、食生活など様々な要因が複雑に絡み合ってできるため、思春期のように十分な洗顔で過剰な皮脂を落とせばOKという単純なものではありません。実績があるからといって高校生の頃の方法でニキビを対応しようとして、余計にひどくなる場合もあります。
そのうえ、この時期は、夏バテによる食生活の乱れや胃腸の機能低下、睡眠不足、紫外線のせいで肌のターンオーバーが低下して角質が厚く(角質肥厚)なることや、UVケアなどのしっかりメイクを十分にクレンジングできずに汚れが毛穴に詰まりやすくなっていることもニキビができやすくなる一因です。
■産後の女性はニキビができやすい!
産後まもない子育て中の女性は、妊娠・出産に伴ってホルモンバランスが不安定なうえに、子育てによる生活リズムの変化、疲れやストレスで自律神経の働きやホルモンバランスが崩れがち。ホルモンバランスが崩れると、皮脂分泌が過剰になりやすく、毛穴が詰まってアクネ菌が増殖し、ニキビができやすくなります。
■大人にきびの正しいお手入れ
大人ニキビの改善には、皮脂や汚れを十分に取り除く外側のケアと、生活習慣の見直しによる体の内側からのケアが不可欠です。
1.ソフト洗顔で皮脂をオフ
大人のデリケートな肌を守るには、まず過剰な皮脂や汚れだけを無理なく落とす洗顔料で正しく洗顔し、うるおいをキープしながらバリア機能をアップさせることがポイントです。
洗顔料を十分に泡立て、肌に指がふれないように泡で肌を覆うようにやさしく洗いましょう。ゴシゴシこするのは厳禁!そして、洗い残しがないようにぬるま湯で十分すすぎましょう。水気は、ソフト・タッチのタオルを押し当てて、水分を吸い取るように。
2.たっぷりとうるおい補給
大人の肌は、皮脂の分泌量が多くてもうるおいが不足して、乾燥肌なのにニキビができる人も多いはず。肌を健やかに保つには、洗顔後、刺激の少ない化粧水や保湿液でうるおいをたっぷり与えましょう。皮脂が気になる場合は、オイルカットの化粧品を使うとベタつきません。
化粧水は、たっぷりとつけ、手の平で肌を押さえ込むようにすると浸透しやすいでしょう。化粧水を十分に含ませたティッシュを肌にのせ、時々化粧水を補充しながらしばらくおくと、うるおいが増します。
3.内側から予防&改善
美肌にはバランスのとれた食事が不可欠です。三大栄養素である、炭水化物、脂質、タンパク質を十分に摂ったうえ、ビタミンミネラルも不足しないようにしましょう。
ニキビ予防には、食事時間も重要。1日いつも決まった時間に食事を摂ること。そして、眠る直接に食べると胃腸に負担がかかり皮脂過剰につながるので注意しましょう。
【ニキビ・ケア成分】
成分 |
特徴 |
ビタミンB2 |
皮脂の分泌量を調整、細胞の再生を促進するなどの働きがあります。乳製品、卵、レバーなどに多く含まれています。 |
ビタミンB6 |
細胞の新陳代謝を助ける働きがあり、ニキビ跡を残りにくくし、皮脂コントロールする作用もあります。鮭、鯖などの青魚、大豆などの豆類などに含まれています。 |
ビタミンC |
メラニン色素を薄くし、コラーゲンを修復する働き、抗炎症作用もあり、ニキビ跡を早く治す働きがあります。緑黄色野菜、果物に多く含まれています。 |
ナイアシン |
ビタミンB群の一種で、消化器系の健康を保ち、胃腸障害を緩和する働きがあるため、健康な美肌作りに欠かせません。レバー、カツオ、豆類、小麦胚芽などに含まれます。 |
テアニン |
緑茶に含まれるアミノ酸の一種。リラックス効果あるため、ホルモンバランスが崩れやすい生理前に摂るのがおすすめです。 |
■ニキビを作らないためには
1.睡眠不足
不規則な生活を送ったり睡眠不足だと、自律神経が乱れてホルモンバランスが崩れ、皮脂分泌量が増えます。また、睡眠が不足するとお肌の疲れが回復せず肌トラブルの原因に。
2.ストレス
ストレス過多になるとホルモンバランスが崩れて、皮脂の分泌を過剰にしてしまうため、ニキビが悪化することに。入浴や運動などで上手にストレスを解消しましょう!
3.油分の多いメイク
肌の状態を考えずに油分の多い化粧品を使用すると、メイクで毛穴をふさいでしまううえに、洗顔しても油分や皮脂を落としきれずに、ニキビを悪化させる危険大。メイクは必要最低限に!
4.偏った食生活
脂っこい料理やスナック菓子、チョコレート、ナッツ類は皮脂分泌を過剰にするため、食べ過ぎはニキビを増やす結果に。糖分と油分の多いものも脂質の材料になるので食べ過ぎに注意!
---2006.9.24 (c) Mica Okamoto ---
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