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子どもの健康情報【授乳時のTVつけっ放しは…】


 「赤ちゃんに母乳やミルクなどをあげるとき、7割の家庭でテレビがつけっぱなし」ということが、子どもとメディア研究会の調査でわかりました。

 調査は、福岡市と福岡地区小児科医会の協力により、2002年9,10月に乳幼児健診(4,10ヶ月,1歳半)を受けた子の親約3000人を対象に実施され、1091人から回答を得ました。

 「母乳やミルク、離乳食をあげる時にテレビがついている」と答えたのは、4,10ヶ月児の親840人中67%の563人。

 「目をあわせようとすると目をそらす子」は、4ヶ月児の場合、テレビがついていない家庭では28%でしたが、ついている家庭では36%でした。また、10ヶ月児の親の約半数が、生後6ヶ月までにテレビやビデオを見せ始めていました。

 「早期のメディア接触は対人関係のつまづきにつながる可能性が示唆された」と子どもとメディア研究会の大谷順子事務局長は話しています。

 テレビの子どもへのさまざまな影響を心配して、番組を選択したり、視聴時間を気にしたりするなど見せ方を工夫する親は少なくないと思います。アメリカからスタートした毎年4月末に1週間テレビを消して生活する「TV-Turnoff Week」という活動には、1995年以降世界中の2400万人が参加しています。この活動をきっかけに、ふだんの生活でもテレビの視聴時間を減らすようになったり、番組を選んで見る人が増えています。

 テレビは私たちの暮らしにプラスになることが多いですが、悪影響も少なくありません。生活シーンに溶け込んでしまっているテレビですが、赤ちゃんの成長のことを考えると、テレビに触れるよりも前に親子関係を深めるほうが大切なのではないでしょうか。

---2003.5.23 (c) Mica Okamoto ---


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