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【「ねこまんま」は気持ち悪い?!】
ある日の給食でのこと。
「なんで、そんなもの食べるの?気持ち悪いからやめてよ」 その日の夕方、Sくんの家に担任から電話があり、ことの顛末を知らされた。 担任は、別に変な食べ方でもないが、周りの子が気持ち悪いといっているので、できるだけそんな食べ方はしないように親から言ってもらえないか、というものだった。
母親はその話を聞いて、息子と話し合った。
この話をSママから聞いて、私は考え込んでしまった。 それを学校での指導でどこまでやっていいものなのか。給食というある種、自由のないメニューで、食べ方くらい自由にしてもいいじゃない、と思うのだけれど、一方で、「人の嫌がることはいけないこと」という集団生活の掟が学校ではまかり通る。 大人になってみてわかるのだが、子どもの頃に、なにを食べていたかは、一生の食生活に影響する。子ども時代に食べたことがないものは、大人になってもなかなか手を出せない。食わず嫌いになりがちである。なかには、大人になってから食べたその味が忘れられなくて、クセになるという人もいる。 自閉症の娘を持つ母親にその話をしたら「うちの子もあったわよ。ひとつひとつが、きちんと分けられてないと食べないの。もちろん、ご飯とおかずは別でないといけない。得体の知れないものは絶対に口に入れないのよ。一時期、カレーも丼も「ぐちゃぐちゃして汚い」といって食べなかったわ」 子どもにとって食べ物の初体験は多いことだろう。でも、見た目で判断しないでほしい。世の中には見た目は悪くても、おいしいもの栄養がいっぱいあるものが、たくさんある。とりあえず、口に入れて自分の舌でよく味わってから決めても遅くないと思う。
---2002.5.27 (c) 2002 by Mica Okamoto --- |
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