子どもの健康情報【箸を使える子は、食習慣やマナーを身につけている】
箸を正しく使える子の方が、食事中に家族とよく話し、食事のマナーが身に付いている……。農林中央金庫が2004年11月〜12月に実施した、東京近郊の小学4年〜中学3年までの男女各200人の調査結果、このような傾向が現れました。
「箸を正しく持っている」と答えた子どもは58%、「正しく持っていない」子は42%、「箸を正しく持つようにいわれている」のは35%で、箸の持ち方をきちんと教えている親が減少し、教え方も十分ではないようです。
【箸の持ち方と食生活の意識や実態】
| 箸を正しく持っている | 持っていない |
食事のときに家族と話をする | 88.8% | 68.5% |
おかずとご飯を交互に食べる | 76.7% | 51.8% |
食べ物を残すのは作ってくれた人に悪い | 48.7% | 38.1% |
食べ物や食べ方について何らかの関心を持っている | 80.6% | 49.4% |
「箸を正しく持ち、おかずとご飯を交互に食べるという基本的なマナーと食習慣が身についている」子は44.5%、「箸を正しく持てず、食べ方に偏りがある」子は20.3%となっています。
| 基本的なマナーと食習慣が身についている | 身についていない |
食事のときに家族と話をする | 91.0% | 59.3% |
食事を残すのはもったいない | 45.5% | 19.8% |
食の安全に関心がある | 66.9% | 32.1% |
学校でお米や野菜を育てたことがある | 66.3% | 53.1% |
これらの結果を見ると、食事中のコミュニケーションをとる子は、食べ方のマナーについての意識や食に関する関心が高く、その延長で箸を正しく持つようにもしつけされ、習得する結果に至るのかもしれません。つまり、家庭や学校の環境が、子どもの食習慣やマナーの習得に大きく影響を与えるといえるでしょう。
他に…
●1週間に、家で朝ごはんを食べる回数は?
毎日 83.8% (平均 6.6回/週)小学生:89.5% 中学生:78.0%
→ 高学年になるほど、毎日食べる子どもが減少
●朝ご飯は、「パン」が76.6%、「ごはん」が63.1%
→ パンが4分の3以上 同居家族が多いほど、ご飯を食べる率が高くなる
●夕食で好きんま料理・おかずは?
1位:ハンバーグ 2位:カレーライス 3位:ぎょうざ 4位:スパゲティ
●食事の時にすることは?
家族と話をする 80.3% テレビを見る 62.5% 黙って食べているだけ 0.8%
●食事中の家族との話題は?
【総合】 学校でのできごと 74.5%
テレビ番組やタレントのこと 45.3%
友だちのこと 40.3%
【小学生】学校での出来事 80.5% 友だちのこと 44.0%
【中学生】ニュース 41.5% クラブ活動 23.5%
●おかずとご飯を交互に食べるのは66.3%の3分の2
おかずを一種類ずつ食べる 19.8% おかずだけ先に食べる 16.8%
●食の安全に関心はある?
関心がある 51.5% 関心がない 38.3%
関心がある男子 42.0% 女子 51.0%
中学生で関心がある 60.5% 関心がない 35.5%
●家で食べ物やマナーについて守るようにいわれていることは?
食べ物を粗末にしない 58.3%
好き嫌いをしない 51.3%
食卓に肘をつかない 43.0%
いただきます、ごちそうさま、という 40.5%
口に食べ物を入れたまま話をしない 36.8%
箸を正しく持つ 35.0%
食事中に電話やメールをしない 18.8%
みんなと一緒に食べ始める 10.8%
▼農林中央金庫 2005-02-16 「親から継ぐ『食』、育てる『食』」調査について
---2005.2.26 (c) Mica Okamoto ---
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