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子どもの健康情報【幼児の吃音】


 言葉を覚え始める2歳頃には気にならなくても語彙が増えてくると、おかしいと気づくことの多い「吃音(どもり)」。「吃音」は、急激に言葉が発達する2〜5歳の時期に現れることが多く、幼児の約5%に症状が現れるといわれています。

 なぜ起きるのかははっきりとわかってはいませんが、脳内での信号の伝達や、言語機能の発達、自律神経、育った環境などが関わってくる可能性があるといわれています。また、幼児期に頭のなかで言いたいことが浮かんでもうまく言葉にできない状態になると、吃音が増えるという説もあります。

 幼児の吃音の8割は学齢期までに自然に、または簡単な指導で治るといわれています。

吃音の簡単な指導
・子どもの話すペースにあわせて、ゆっくり間をあけて話す。
・子どもの話をよく聴き、言いたいことが言えるまで待つ。
・うまく言えない時は、本人の言葉をゆっくり繰り返してあげる。
家族の注意点
・せっかちに早口で話したり、子どもが言い終わらないうちに話しかけることは避ける。
・子どもが疲れたり、興奮させたりするようなことがないように。
・吃音を注意したり、もう一度言い直しをさせたりしない。


 家庭での簡単な指導でも治らない場合は、言語療法士のいる病院で診察を受けるようにしましょう。耳鼻科や小児科、リハビリテーション科などが担当することが多く、児童相談所や保健所に相談すると専門機関を紹介してくれる場合もあります。治療方法は、年齢や自覚の程度、吃音の状態にあわせて変わります。

 吃音せいで子どもにいろいろな悪影響があるのではないかと心配される親が多いと思います。治すことに焦る前に、まずそのままの子どもの状態を受け入れ、子どもの一つの個性と認めることも大切なのではないかと思います。

 

【参考サイト】

  NPO法人吃音協会
  吃音に関する様々な情報があります。
  吃音ホットライン
  子どもの吃音から成人の吃音まで、電話相談あり。
  吃音ホームページ
  吃音の治療方法、医療機関、関連書籍、関連リンクなどの情報があります。

---2003.9.25 (c) Mica Okamoto ---


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