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「現代っ子の身長は親の世代の子ども時代より2〜5cm伸びたが、筋力などの運動能力は落ちている」ことが、文部科学省の体力・運動能力調査でわかりました。2002年5〜10月にかけ、6〜79歳の約7万4000人を対象にした調査によるもので、回収率は97.8%。体格と体力の相関関係を調べたものは初めて。 10歳〜17歳の男女の平均身長を年齢別に、親の世代にあたる30年前と比較したところ、男子は3.02〜5.21cm、女子は1.95〜3.91cm伸びていました。 しかし握力の平均は、女子のすべての年代で30年前より低下。男子のハンドボール投げのピークの年齢と距離は、20年前は18歳で29.21m、10年前は19歳で28.76mで20年前より45cm短くなり、現在は17歳で27.30mで、10年前より1.46mも短く、体力低下の加速している実態が見られました。 女子の50m走のピークはどの時代も14歳ですが、20年前は8.64秒、10年前は8.65秒と横ばいなのに対し、現在は8.83秒と0.18秒も遅くなっていました。 調査に協力した順天堂大学の青木純一郎教授(運動生理学)は、「身長が伸びると、理論的には筋肉も太くなり筋力も増すはずなのに、今の子どもは運動しないため筋肉が発達していない。サッカー部の子どもはサッカーだけといったように、今の子どもは限られた種目の運動にしか取り組まないため、投げる能力なども含めた運動能力全体が低下している。特に女子はその傾向が強い」と分析しています。 放課後に外で遊ぶ場所が少なく、TVゲームなどで家で遊ぶ時間が長くなった反面、様々な食べ物が容易に手に入るため、子どもたちには運動不足に肥満も加わる傾向もあります。親が子どもだった時代とは明らかに環境が違うため、子どもを自由に遊ばせていると、ますます運動不足、肥満に拍車がかかる可能性があります。環境の変化を親が認識し、できるだけ運動を交えた遊びで子どもの体力や運動能力を養うように心がけるのが親の役目なのかもしれません。
---2003.10.17 (c) Mica Okamoto --- ■ 【Child】トップページ■ |
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