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【パンは太る?】


 ダイエットしようと、ご飯を止めてパンに切り替える人は多いと思います。でも、パンはご飯より太りにくいのでしょうか?

 パンを1個、食パンを1枚食べても物足りず、2個、3個、そしてデザートなども食べてしまうことがあります。これでは、結果的に高カロリーになってしまいます。

 ご飯100gは148kcalなのに対して、食パン6枚切り1枚60gのカロリーは、156kcalもあります。ご飯100gとはお茶碗に軽く1杯程度。ご飯1杯を食べればそれなりに満足感がありますが、食パン1枚だけでは食事した気分にはなれません。

 そのうえ、パンにはバターやマーガリンなどをつけるのが普通です。マーガリンはバターよりカロリーが少ないと思われるかもしれませんが、カロリーはほぼ同じ。マーガリン小さじ1杯程度でも30kcalほどになりますから、食パン1枚+マーガリンで200kcalにもなります。

 またクロワッサンは食パンより小さめでカロリーも少ないと思われますが、バターをふんだんに使っているため、パンのなかでも脂肪分が多く、1個40〜50gでも170kcalもあります。

 低インシュリンダイエットでみてみると、精白米100gあたりのGI値は84、玄米は56ですが、食パンのGI値は91、フランスパンは93、ロールパンは83、とパンのほうがGI値が高めです。

 GI値とは、食べたものが消化されて血糖値が上がるスピードを表す数字で、数値が高いほど血糖値が上がりやすく、太りやすいのです。GI値60を目安に選ぶとよいとされており、ご飯でも精白米より玄米のほうが太りにくいですが、パンを見るとどれも太りやすいものになります。パンのなかではライ麦パンのGI値は58、小麦のふすまも入った全粒粉パンは50なので比較的おすすめです。

 最近のパンは、フワフワしたものほどおいしいというイメージで売られていますが、イーストフードという化学物質で膨らませて、実は空気が多いということなのです。見た目は大きなパンを食べていても、実質はそうでもなく、実際の食べる量はパンをぎゅっと固めてみればわかるはずです。

 パンは、カロリーは高く、GI値も高め、さらに腹持ちが悪く空腹感も出やすく、ダイエットには適しているとはいえません。ダイエットのためにわざわざ主食をパンに切り替えるよりは、ご飯をきちんと食べて低カロリー、低GI値のおかずを選んだほうがダイエットには効果があるといえるでしょう。

---2003.6.18 (c) Mica Okamoto ---


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