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【季節による基礎代謝の違い】


 ダイエットする場合、消費エネルギーを増やすことがポイントになります。エネルギーを消費する方法としては、運動で促進される「活動時代謝」、食事によって熱(エネルギー)を発散する「DIT:食事誘導性体熱産生」、生命を維持するための「基礎代謝」、大きくは3つにわけられます。

 この3つのなかで、人間の身体のエネルギーを最も消費するのは、運動による「活動時代謝」と思われがちですが、実は「基礎代謝」のほうが多く、全消費エネルギーの約60〜70%を占めています。

 「基礎代謝」で消費されるエネルギーが最も多い身体の部分は筋肉で、全体の約4割を占めます。つまり、筋肉が増えれば基礎代謝も増えるので、たとえ寝ていても、その分消費カロリーは増えていくといわけです。 逆に筋肉が少ないと代謝が減るため、脂肪が燃えずぜい肉として貯まりやすくなるのです。

 基礎代謝は1年中同じかというと、そうではなく、季節によって違います。
 夏暑いと夏バテして食欲が落ち、ろくに食事もせず、飲み物だけしかノドを通らない状態になります。やつれて元気はなくなりますが、それほど体重は減りません。一方、冬はお腹もすくことが多く、食べる量も増えるのに、それほど太らないことがあります。これは、夏よりも冬の基礎代謝が高いからです。

 冬は気温が低いため、体温を維持しようして、基礎代謝が上がるため、消費するエネルギー量が上がります。ですから、冬を薄着で過ごそうとすれば、さらに基礎代謝アップが期待できます。

 ただし、身体のタイプによって、基礎代謝の調節システムには個人差があります。春や秋の寒暖差が激しい環境では、身体はそれに適応しようとします。

 例えば、寒さが厳しい場合、運動好きで筋肉の多い人は、体温が下がらないように代謝を活性化させエネルギーの消費を増やし、体温を保とうとします。一方、あまり動くのが好きではなく筋肉が少ない人は、代謝を活発にして体温を上げられないため、身体に体脂肪を蓄えて体温を保とうとします。

 筋肉が多い人は太りにくく、筋肉が少ない人は太りやすくなるのは、このためです。身体のタイプにより季節の変化も太る要因となってしまうのです。

 これから涼しくなるころからダイエットを始めて筋肉をつけていけば、冬に効果が出やすいため、これからの季節はダイエットに最適のシーズンといえるでしょう。

「基礎代謝とは」も参考にして下さい。

---2002.8.26 (c) Mica Okamoto ---


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