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カテキンは、従来タンニンといわれてきたお茶の渋味みを作り出す成分で、乾燥茶葉重量の10%〜20%を占め、茶葉の水溶性成分のなかで最も多い物質です。お湯を注いだ時に一杯の湯飲みには、70〜120mgのカテキンが溶け出します。 「カテキン」には抗ガン作用があることが知られています。静岡県の茶生産地での胃ガン死亡率は、全国平均の5分の1という報告がありますが、これはまさに緑茶効果のおかげといえるでしょう。 茶のガン予防の研究が始められて20年以上たちますが、静岡県立大学、北九州地区において緑茶飲用回数と胃がん死亡率に相関性を認めた報告があります。米国国立がん研究所(1994年)は中国・上海市の調査から緑茶を飲む習慣と食道がん発症抑制の相関を確認しています。 また、2004年3月には、緑茶カテキンがガン細胞の増殖を抑えるメカニズムの一部が九州大学大学院農学研究院助教授の立花宏文らの研究によって発見されました。(2004/3/15発表) 茶葉に含まれるカテキンには、全容量の半分を占めるエピガロカテキンガレート(EGCG)、その他にエピカテキンガレート(ECG)、エピガロカテキン(EGC)、エピカテキン(EC)がありますが、なかでもEGCGに高い抗ガン効果があることが立証されました。実験では、数杯の茶を飲むだけで、ガン細胞で特に増えるたんぱく質(67LR)の増殖を40%抑制した結果が報告されています。 カテキンは、ワインやチョコレートなどに含まれるポリフェノールの一種で、ガン予防だけでなく、抗菌や抗ウイルス効果など活性酸素の活動を抑える抗酸化力が強く、茶の抗酸化作用はココアの50倍ともいわれています。緑茶でうがいするとよいといわれるのは、抗菌・抗ウイルス効果で風邪などの予防にもなるからです。 カテキンを含む水を飲ませたマウスは、飲ませないマウスと比較すると、危険を回避する方法を習得する時間が短く、学習能力が向上することが確認されています。そのうえ、老化による脳の萎縮も抑制された結果も出ています。マウスの結果を単純に人にはあてはめられませんが、一定量の緑茶を継続して飲めば、少なからず老化防止の効果が期待できるでしょう。 また海外では、アルツハイマー病やパーキンソン病などの神経疾患の予防にも有効である可能性が高いという研究論文も発表されており、今後世界的に、緑茶の抗酸化力の研究が進んでいくでしょう。
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