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気になる健康情報【緑茶パワー】



8. お茶の歴史

 八十八夜を過ぎると新茶の季節。八十八夜とは、立春から数えて八十八日目で、5月2日頃を指し、野や山では新しい生命が息吹き、茶の木にも新芽が伸び始めます。わずかな新芽で出したお茶を飲むと、その新たなエネルギーを体内に取り込み、1年間健康でいられるといわれ、古くから新茶を飲んで無病息災を祈る習慣がありました。

 日本のお茶は古来より自生したものと中国から伝来したものの二説あります。前者についてはまだ解明されていませんが、中国から伝来したものには、煎じ茶、抹茶、煎茶の3ルートがあります。

 煎じ茶は、奈良時代の遣唐使、永忠という僧が中国から持ち帰り、嵯峨天皇に献上したことが記録に残されています。次に。抹茶は、宋の時代に蒸した茶葉をそのまま乾燥し、飲む時に石臼などで粉末にして飲む方法を、永西禅師が日本に伝えたといわれています。そして、中国の明の時代に釜で炒って揉んだ茶葉に熱い湯を注いで飲む方法が始まり、その方法を隠元禅師が日本に持ち帰りました。その後、この方法が煎茶の飲み方として今の日本茶の主流となったのです。

 「茶」という名前の歴史は古く、中国の唐より以前は茶を指すのに十以上の文字が使われていました。そのなかで最も多く使われていたのが「荼」という文字です。紀元前59年、中国の王褒が書いた「僮約」という文書には「荼を煮る。荼を買う」という言葉が出てきます。その後、唐の時代に陸羽が『茶経』を書いた際(760年頃)、「荼」の一画をとって「茶」とし、その後この字が定着しました。また、「ちゃ」という発音は、広東語の茶の発音から出て陸路を経て西アジア、東欧諸国に伝わったとされています。

  


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