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気になる健康情報【性感染症(STD)】



性感染症(STD)

 性行為によって感染する病気を性感染症(STD)と呼びます。 99年の厚生省の調べによると、全国で約60万人いるといわれ、これは胃と腸のがん患者とほぼ同じ。女性は約35万人、男性の約25万人のなんと1.4倍!今やSTDは国民病になりつつあります。

 昔からある梅毒や淋病は男性が多く、新しいSTDである性器ヘルペスやクラミジアなどは女性が男性の2.5倍も。ヘルペスやクラミジアは男性に比べ、女性には自覚症状が出ないため治療が遅れて増加につながっています。STDにかかった女性は、早産、流産、死産、不妊症になったり、産まれた子どもが先天性異常が現れることも。女性は特に気をつけたいもの。

 どれもが性行為を共通項として感染していくので、セックスに気をつけていれば、かからなくて済みます。でも、気をつけなければうつしうつされの「ピンポン感染」に。

 予防は、不特定多数とのセックスは避けること、性器と手指は清潔にすることが一番。また、ピルの解禁で避妊をコンドームからピルにすることで、STDが増えているともいわれています。コンドームをきちんとつけることが確実な予防になります。


★代表的なSTDの種類★

クラミジア感染症
原因 クラミジア・トラコマティスという微生物に感染して起こる。
症状 自覚症状がほとんどなく、黄味がかったおりものが出たり、排尿時に少し痛みやかゆみを感じたりする程度。知らない間に卵管や骨盤に達し、卵管炎や子宮頸ガンなどの骨盤内感染症を引き起こすことも。
対処
治療法
抗菌剤を2〜3週間服用すれば治る。セックスは厳禁。パートナーに尿道炎の症状が あり、女性もおりものが気になる場合は婦人科の診察を。

カンジタ膣炎
原因 カンジタ・アルビカンスというカビの一種が膣や外陰部で増殖して炎症を起こす。セ ックスでの感染のほかに、疲労や病気などで抵抗力が落ちたときや、妊娠してホルモ ン状態が変化したときなどにも起こる。
症状 外陰部がかゆくなったり、カッテ―ジチーズ状の白いポロポロしたおりものが出るの が特徴。
対処
治療法
下着やナプキンはこまめに取り替え、通気性の悪い下着やジーンズは避ける。膣内は ゴシゴシ洗わない。治療は座薬や内服薬。完治まで約10〜数ヶ月。

性器ヘルペス
原因 ほとんどはセックスにより感染。ヘルペスウィルスが原因。
症状 感染後、3日〜1週間ぐらいで発病し、外陰部や膣に赤い米粒大の水泡ができる。しば らくするとつぶれて、起き上がるのも困難になるほど痛んだり、排尿時にしみたり、 発熱を伴ったりする。
対処
治療法
治療は軟膏や坑ウィルス剤の点滴、または内服する。消炎鎮痛剤を飲んで痛みを和ら げたり、免疫強化剤などの注射をする。

トリコモナス膣炎
原因 感染経路はセックスがほとんどだが、まれに不潔な浴槽やトイレで感染することも。 トリコモナス原虫という寄生虫によって起こる。
症状 黄色や黄緑色、血液のまじったきついにおいのおりものが出たり、外陰部が痛がゆく なる。症状が進むとおりものの色が濃くなったり、細かい泡が混じる。膣の自浄作用 が低下し、他の感染症にかかりやすくなる。
対処
治療法
膣の中に座薬を入れたり、内服薬を使用。治療期間は2週間ほど。規則正しい生活で 体力をつけ、ストレス解消するのも大切。

尖圭コンジローム
原因 ヒトパピローマウイルス(HPV)による感染。
症状 感染後、2〜3ヶ月で発病し、膣の入り口の部分や肛門に赤い小さなイボができる。ほ うっておくと殖えて大きくなってつながり、カリフラワーのような状態になることも。
対処
治療法
自覚症状が出にくいので、イボなど異物感があれば、すぐに病院へ。膣や子宮頸管に できたものは、切除して組織検査を。イボは電気メスで焼き切ったり、液体窒素で凍 結したりする。再発の可能性が高い。HPVは子宮ガンを誘発することも。

淋病
原因 グラム陰性双球菌といわれる淋菌が原因。感染経路はセックスが主。
症状 外陰部がかゆくなり赤く腫れ、その後、黄色や緑白色のおりものがウミのように増え ていく。菌が尿道に入ると尿道炎に。
対処
治療法
ペニシリンが有効。セックスは厳禁。タオル、おふろは他の人と別にし、局部を清潔 に。治るまで1ヶ月から数ヶ月かかることも。

梅毒
原因 スピロヘータであるトレポネーマ・パリーズムという病原菌によって起こる。セック スのときに皮膚などの小さな傷から入りこんで感染。
症状 感染から約3ヶ月までに、性器や外陰部に盛り上がった赤いしこりができる。ほうっ ておくと体中に湿疹が出、頭痛、だるさなどの症状が出る。体内に侵入した病原菌が、 リンパ腺で繁殖し、筋肉、内臓、骨などを冒していく。
対処
治療法
ペニシリンなどの抗生物質を注射または内服の根気強い治療が必要。

毛ジラミ症
原因 シラミによる感染。
症状 ひどいかゆみがある。外陰部や太もものつけ根に鉄灰色の斑点が出ることも。
対処
治療法
粉剤やクリームを塗る。虫卵のふ化は1週間くらいかかるので、これぐらいの器官を あけて再度治療する。下着や寝具を清潔にすることが大切。


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